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稲葉中学野球は、3年生がユニフォームを脱いでから、骨抜きの弱小チームとなってしまった。試合をすれば、大差でのコールド負け。トンネルやバンザイエラーなんて当たり前の珍プレー続出に、味方の応援席からも笑われだす始末。3年生からは、ブザマな試合を続けさせないように、廃部を迫られる。キャプテンの「ラン」こと遠藤蘭(えんどう・らん)は、勝てなくてもいいから、せめて笑われない試合をしよう、と最後の試合にみんなを駆り立てるのだが…。相手はシード校の強豪・光陵中学。負けて、廃部か?崖っぷちのプレイボール!!!

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ヒット・エンド・ランのレビュー一覧

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  • プロ野球の人気凋落が叫ばれて久しいですが、あれはエンタメとしての職業野球がダメになってきているだけで、やっぱり野球は日本人の生活に根ざしたスポーツだと思います。高校野球の人気は不動だし、学校の授業や部活でもまだまだ廃れてはいないはず。漫画だってまだまだ少年誌にはいくつも連載されているのですから。で、少年野球漫画がなぜ廃れないかといえば、ひたむきに打ちこむ姿に青春を見るからではないでしょうか。この作品もそうです。のっけから廃部の危機にある稲葉中野球部。試合をすれば1点もとれずにコールド負けがあたりまえのへたっぴ集団が最後の試合に臨む。勝てなくてもいいからせめて笑われない試合をしようと思っても、やはり下手は下手。けれど泥まみれになりながら歯を食いしばってうまくなろうとする彼らの姿がここにはあります。この辺の感覚は自分も幼いころに味わったもの。ひたすらにひとつのことに没頭できる時代、うまくなることだけを考えた少年の日を描ききった良作だと思います。(2010/11/19)
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    投稿日:2010年11月19日