和漢三才図会 (11)

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江戸中期、大坂の医師寺島良安が中国・明の王圻(おうき)の『三才図会』にならって編んだ、わが国初の図入り百科事典の口語訳。天文、地理から動植物、人事まで、類書を博引傍証して解説する。第11巻は、巻六十九から巻七十二の本まで、地誌部つづき。

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江戸中期、大坂の医師寺島良安が中国・明の王圻(おうき)の『三才図会』にならって編んだ、わが国初の図入り百科事典の口語訳。天文、地理から動植物、人事まで、類書を博引傍証して解説する。第11巻は、巻六十九から巻七十二の本まで、地誌部つづき。

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「和漢三才図会」は江戸中期に編纂された日本初の百科事典として名高い。大坂の医師寺島良安が中国・明の「三才図会」にならって、30余年をかけて編纂したもので、全編に配置された挿絵が魅力の一つとなっている。原典は「天」「人」「地」の3テーマに大別され、105部に及ぶ大著ですが、平凡社刊「東洋文庫」におさめられた「和漢三才図会」は全18巻にまとめられています。今回紹介するのは、その第6巻、畜類、獣類など生き物について詳述された一冊。例えば44ページ、獣類の冒頭項目は「麒麟」で、その姿を描いたイラストが配置され、「瑞獣(めでたいけだもの)で、麕(くじか)の身体に牛の尾、馬の蹄をもっている。身体は五彩で腹の下は黄色である。高さは一丈二尺、…王者の政治が仁にかなえば必ず姿をあらわす…」「毛のある動物の数は三百六十あり、麒麟はその長である。牝を麒といい、牡を麟という…」と事典らしい簡潔な文章で具体的に記述されています。次の項目が「獅子」でそこにも「百獣の長…西域に生息する…毛のある動物の長である…」という記述がありますから、おおらかなものです。その時代の人々が万物にどんな知識をもち、どう考えていたのかを知るには、百科事典をひもとくのが最も確かで近道だといわれますが、本書を始め、「和漢三才図会」全18巻はその意味で中国文化と江戸文化を知るための知の宝庫といっていいと思います。 (2010/05/21)
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