[EPUB版] アメリカ 【小田実全集】

小田実

講談社/文芸

ジャンル:文芸

1200円 (税別)

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eBookJapan発売日:2014年05月30日

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 アメリカ南部の大学町でパリ帰りの絵描きと共同生活をする日本人商社マン「私」が、友人に誘われたパーティで知り合ったシャーロットと恋におち、やがて別離の時を迎えるまでの悩み、葛藤を若き小田実が描いた小説です。
 二人の間には1950年代から60年代にかけてアメリカ社会、ひいては世界が直面していた様々な問題が影を落としています。その一つが、「私」が南部の町で暮らし始めてしばしば面と向かって投げつけられたり、耳に入ってきたりする「ジャップ」という言葉であり、「ニッガー」(くろんぼ)という言葉に表れる人種差別の問題です。
「私」は「ジャパニーズといえよ」と言い返すのですが、まだまだちゃんとには受けとめてもらえない時代でした。初刊は1962年。その翌年1963年に故マーチン・ルーサー・キング牧師の「I have a dream」(私には夢がある)という名演説で知られるワシントン大行進(奴隷解放宣言から100年目にあたる1963年8月28日に行われ、黒人公民権運動の頂点となった)が行われていることからもおわかりのように、黒人差別が普通に行われていた時代でした。
 作品中にも「白人用待合室」や「白人用トイレット」「白人用スーパーマーケット」の存在が語られ、「黒人用公園」があったという話もでてきます。いま史上初のアフリカ系大統領をいただく「自由と民主主義の国アメリカ」の、それが現実だったのはわずか半世紀前のことなのです。
 そうした時代のアメリカで出会った日本人男性とアメリカ人女性の生き方を左右する様々な問題――アメリカ(人)と日本(人)、ナチス、戦争、空襲、人種差別、ベトナム戦争――を正面からとらえて世界文学に通ずる小田文学の巨編です。
(2010/10/29)
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