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時代に抗い、あくまで剣に生きる男・佐々木清四郎。元・火消し町人にして拳銃の達人・早川伝次。箱館戦争を戦い抜いた男たちは今、北の大地に明日を求めて生き続ける!時は明治2年。蝦夷地(北海道)箱館において、榎本武揚率いる旧幕府軍と官軍が最後の戦いを繰り広げていた。そんな戦闘のさなか、幕軍の海軍砲兵・早川と、同じく幕軍遊撃隊の佐々木が初めて出会う。その夜、五稜郭に戻った2人は、官軍に投降する味方の兵を咎めない榎本らの態度を見て、すでに降伏が近いのだと確信する。だが官軍への帰順を良しとしない2人は、広大な北の大地へと踏み込んでいく!

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ガンズ&ブレイズのレビュー一覧

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  • 2013年の大河ドラマは幕末が舞台です。視聴率がとれないと敬遠されてきた分野ですが、近年放映が増えてきてファンにはうれしい限りです。滝沢聖峰の『ガンズ&ブレイズ』もテーマは幕末なのですが戊辰戦争末期、函館戦争直後の蝦夷地(北海道)が舞台、幕末の本当の最後が描かれています。剣の達人・佐々木とガンマン早川の二人は榎本軍所属の幕臣として函館で戦っていましたが、軍が降伏した際に五稜郭を脱出し、敗軍の兵ゆえに行き場を失ってしまいます。官軍につかまれば命の保障はないと思った二人は、なんとか江戸に帰りたいと歩を進めるのですが、あろうことか逆に北へ北へと流れていきます。漂流する二人はいろんな人物と出会います。開拓を旗印にやってきた新政府の役人たちや赤貧を洗う暮らしの旧会津藩の武士、ヒグマに襲われればアイヌに助けられることもあり、波乱含みのストーリーが続きます。京や江戸を舞台にした幕末作品はたくさんありますが、宮古湾海戦以降の幕末作品は少ない気がします。でも、さまざまな思いを胸に秘めて、この最果ての地にたどり着いた人々の人生こそ幕末と維新の象徴なのではないかと思わされました。(2012/6/5)
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    投稿日:2012年06月05日