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入院中のおじいちゃんの記憶が戻った!もしかしたらまりあのおばあちゃんのことを聞き出せるかもしれない!?騒然となる有馬家。大急ぎで病院に駆けつけたまりあにおじいちゃんは!?

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コンビにまりあのレビュー一覧

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  • 近所のコンビニエンスストアに、やたら愛想よく接客する店員がいます。男性なので看板娘にはならないでしょうが、コンビニの店員さんというと無機質的なマニュアル対応のイメージなので、ちょっと暖かい感じがします。『コンビにマリア』(三浦みつる)のヒロイン花巻まりあは、東北の農村からやってきた明るく素直ながんばり屋さん。亡くなったばあちゃんの遺志をついで、コンビニのロージー美咲ヶ丘のオーナーを訪ねてきたのですが、縁あってこの店で働くことになります。オーナーの祖父は痴呆症気味で、妻に先立たれた主人が店を何とか軌道に乗せようとしています。長男は不倫が原因で銀行を退職して店を手伝い、次男は売れない小説家、そして三男はお気楽に素人のバンド活動をしています。そんな、ちょっとさえない感じの男ばかり5人家族の中で住み込みで働くことになるのですが、一生懸命なまりあを家族は暖かい目で見守ります。何よりも家族経営のコンビニに、まりあの笑顔が咲くことで、店の雰囲気ががらりと変わります。中でも私が好きな話は、作業員が嫌がらせのように毎度店を泥だらけにする話です。まりあが嫌な顔ひとつしない理由を問われ、泥だらけがどうして汚いかわからないと答えます。田舎でばあちゃんと毎日畑仕事をしていたと思い出話を始め、ばあちゃんが話していた回想シーンが描かれています。「(働いて)泥まみれになって 人様がら何言われようと 恥ずかしがっごどない」「こうして一生懸命 汗して働いている姿が 一番きれいなんだぁ」と、まりあに教えるのです。5人家族と店に暖かい陽だまりのような存在となって働くまりあの話を読んでいると、読者の心も暖まっていくような気がします。(2012/5/8)
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    投稿日:2012年05月08日