書籍の詳細

元侍、町人修行奮闘記!父親として、夫として、人間として、熱い涙を流した時、支えあう確かな家族の姿があった──。真面目にコツコツと努めて、剣術指南役にまでなった鮎川井左衛門。順風満帆……のはずが、突然の藩お取り潰しで無職の浪人に。なんとかもう一度仕官して、侍としての矜持を保たねば!息子に父親の威厳を示さねば!焦り苛立つ井左衛門だったが……。※小池書院刊行のコミックスを分冊しています。

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  • リストラされた侍が、侍の誇りと決別して町人として生き抜く物語。突然の失職と職探しの苦悩は、同じく宮仕えするサラリーマンにも共感できる場面が多々あります。ただ、士農工商の社会でその垣根をまたいで求職する元侍・鮎川の精神状況は、並々ならぬ苦悩に満ちていたのだろうな、と容易に想像してしまいます。苦難に耐えられるのは、鮎川が守らなければならない家族がそこにいるからこそ。物語は鮎川自身の求職の話に始まり、子供達が巣立って懸命に世を生きる姿も描かれています。ただ、テーマの本質は第一話に凝縮されているようです。涙なくして、第一話を読み終えることはできません。胸が張り裂けそうな描写もあります。うつむき加減のお父さんの背中を押して、歩を進めさせてくれる、そんな作品です。
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    投稿日:2010年07月09日