書籍の詳細

現代人の社会を支える「電力」。この「電力」を創るという科学の最先端の仕事に、情熱をかける男たちがいた!電気の安定した供給ため、汗や涙を流し、時には命さえもかける熱き電力マン。この電力マンたちを、歳月をかけて取材したビッグ錠が贈る、素晴らしきドラマ!

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発電ドクター走る!のレビュー一覧

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  • ホラー作品が続いたので今回は真面目な作品を。『包丁人味平』など知られるビッグ錠が電気を作る人々に取材を重ねて描いた力作です。この作品で取り上げているのは水力発電の現場で、そこにはダム工事のために働き完成を見ずに去る発破師がいれば、安定して貯水するために各取水口を確認して回る求水師がいる。彼らのような人たちがいなければ文明の火は灯りません。現代は食品や工業製品など、最終生成物は知っていてもその過程はブラックボックスになっていることが多くて、何が原料で加工の現場で何が起こっているかに注意を払うことがない時代。ですがそこには確実に人の手が入っているわけで、その存在の大きさをこの作品はリアルに感じさせてくれます。年末の選挙ではエネルギー問題に対する姿勢がクローズアップされることでしょう。ですが、震災から今日まで、この作品で描かれているような、「電気を各家庭に届ける」人たちのことについて、あまり見聞きしたことがなかった気がします。この時期に読んだのも何かの縁。なので、こういう人たちに触れた演説をする人がいたら、選挙では一票入れようかな。(2012/11/23)
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    投稿日:2012年11月23日
  • 「ニッポンの夏、節電の夏」ですね。テレビから「節電」の言葉を聴かない日はありません。多くの人にとって、こんなに毎日電気のことを考えさせられるのは初めてのことではないでしょうか。ちょっと不思議なタイトル『発電ドクター走る!』は、電気を仕事とする「現場の人」たちの読み切り集です。いろんな「現場の人」が登場します。嵐の夜、送電線の修理に走り回る男がいれば、吹雪の中でダム湖の取水口を掃除して回る男もいます。私が感動したのは、100分の1ミリでも凹凸があってはいけないという、発電機の表面を技術者の手のひらが感知して修理するというエピソードです。最先端をイメージさせる分野ですが、描かれる話は、どれもこれもが職人芸のオンパレードなのです。リアリティにあふれているのは、10年ばかり前に著者が丹念に取材で各地を訪れた賜物です。当時の写真が載っているのは、著者もよほど思い入れが深かった仕事だったからでしょうか。このマンガを読んでいると、もっと電気を大切に使わなくては、と素直に思えてきます。「節電」を連呼するより、この本をおすすめした方が効果テキメンですよ!! (2011.8.4)
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    投稿日:2011年08月16日