書籍の詳細

時は幕末。毛利の長門守貞広は、攘夷の風吹き荒れる中、これからは西洋のこと知らねばならぬと決心。井上聞多、野村矢吉、山尾要蔵、遠藤謹介の4人をイギリスに向かわせる。伊藤俊輔(後の伊藤博文)を加えて、毛利の江戸留守居番・村田蔵六に5千両を貰った5人は、ガールの手引きで英国貨物船キロセッキ号に潜り込み横浜から出港した。「英国密航」声も節も悪い(?)浪曲師、瓢右衛門の苦闘半生を描いたトゥルー・ストーリィ。本編は第2話からです。以下「もらわれさん」「べたづけ」「夜逃げ」「浮浪児当瓢」「旅芸人」「ハワイへ行く」「満州行」「浪曲死すとも瓢右衛門死なず」を収録。

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自炊男爵飄々記のレビュー一覧

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  • 今から約150年前の幕末に、長州から欧州に旅立った若者5人、いわゆる「長州ファイブ」を描いた劇画。と言っても、登場人物やストーリーは虚実織り交ぜ、とぼけた絵のタッチと合わせて、ちょっと不思議な作品に仕上がっています。藩命を受けた井上聞多(薫)らは、意気揚々とイギリスを目指すのですが、肝心のイギリスがどこにあるのかわからない。ひょっとしたら費用も全然足りないのではないのか、といったのどかな展開で物語は進みます。緊張感に包まれていたはずの時代ですが、混沌としていて、どこになにがあるのか分からないという、実はこれが幕末らしさなのかもしれません。浪曲が字幕代わりに登場するのも、普通に背後関係を説明されるより、作品に馴染んでいるようです。少し変わった角度からの幕末漫画を読みたい、という人にもおすすめです。(2009.9.5)
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    投稿日:2010年09月17日