書籍の詳細

アジア屈指の大歓楽街――新宿歌舞伎町。様々な民族が巣喰うこの街で、器用に生き抜いてきた故買屋・劉健一。だが、かつての相棒・呉富春が戻ってきたことから事態は一変した。富春は、上海マフィアのボス元成貴の片腕を殺し逃亡を続けていたのだ。健一は元に呼び戻され、三日以内に富春を連れてこいと脅される。同じ頃、謎の女が、健一に仕事を依頼してきた。彼女が売りたいと口にした意外なものとは――。生き残るために嘘と裏切りを重ねる人間たちを濃密な筆致で綴った危険な物語。

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不夜城のレビュー一覧

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  • 台湾、上海、北京など、中国人マフィア同士が熾烈な勢力争いを続ける新宿・歌舞伎町で、台湾人と日本人のハーフである主人公・劉健一は、どのグループにも所属できない根無し草。各グループと付かず離れずで裏社会を渡り歩いていたところ、昔の相棒・呉富春と、夏美と名乗る謎の女が現れて、物語が動き出します。

    『不夜城』の初版が出た20年ほど前の、今よりも見るからにヤバかった歌舞伎町を思い起こせば、本当にリアルな設定です。怖いもの見たさで、どんどんページをめくってしまいました。裏切りに次ぐ裏切り。しかし、ハードボイルド特有の硬質な文体によって、自分もこのとんでもない世界の登場人物になった気分になれます。物語の世界にどっぷり浸かってしまいましょう。

    『不夜城』の二年後を描いた『鎮魂歌』、劉健一が裏社会のドンとなった時代を描いた『長恨歌』も、ぜひあわせてお読みください。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年01月06日