中国妖姫伝

駒田信二

講談社/文芸

500円 (税別)

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中国文学界にあって押しも押されもせぬ存在だった吉川幸次郎「水滸伝」の誤訳を批判したことで知られる中国文学の異才、駒田信二が、中国歴代王朝を後宮にあって裏で動かした7人の女たちを描いた列伝です。後宮とは、日本で言えば「大奥」。そこで男と女、宦官の間で繰り広げられる、陰謀、権謀術数、欲望のすさまじさ。今の中国も歴史的に受け継いできているのだとすれば、日本の「草食性」政治家や経済人ではとてもとてもたちうちできないだろうなぁ、と感心してしまいます。なにしろ、書名からして「中国妖姫伝」で、著者による、妖姫たちへの形容句がすさまじい。唐の則天武后には「則天楼の妖帝」、漢の呂太后は「血ぬられた女権」、秦の朱太后は「邯鄲の妖媛」という具合で、いったいどんな物語が紡がれているのか、興味はつきません。則天武后は高宗の寵愛をうけて影の漢力を握っていきますが、もとをただせば、14歳の若さで高宗の父、先帝の太宗の後宮に迎えられた娘。父の存命中に息子と情を交わして、太宗の死後、29歳で高宗の後宮の主となっていきます。世に有名な楊貴妃(唐)の場合はさらに波瀾万丈です。皇太子妃、つまり息子の妻を見初めた玄宗が一計を案じて自らの後宮に迎え入れます。その元皇太子妃が後の楊貴妃です。息子には別な女性を妻として与えるのですから、常識はずれの、むき出しの欲望がうごめく世界です。後宮三千の美女が顔色をなくしたといわれる、楊貴妃22歳の時で、湯を賜(たま)うため浴室をつくらせた玄宗は、豪華絢爛たる浴室で湯浴みする若き楊貴妃の肢体をつぶさに覗き見したそうです。中国三千年の歴史をいろどった妖姫を通して中国の文化を体感させてくれる一冊です。(2010/6/4)
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