書籍の詳細

天才の原点「中年女たち」など知られざる初期作品から、松田聖子・三田佳子らのカラー・ポートレイト、最新撮り下ろしまで、30年間に及ぶ〈顔写真〉350点余を一挙収録。

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荒木経惟写真全集のレビュー一覧

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  • 荒木経惟写真全集、おすすめは第3巻「陽子」。僕はアラーキーという写真家について何も知らなかったのですが、これは写真だけでなく読み物としても十分読み応えのある作品でした。
    写真の合間に妻である陽子さんの手記が挿入されています。とても素直な文章で彼女の人柄が伝わってきます。リアルな写真も相まって出会いから恋愛を経て、結婚してからの2人がどういう関係だったのか、夫婦の情だけでなく友人として、また荒木氏が言う時には愛人としての陽子さんとの信頼関係がとても伝わってきます。最後、荒木経惟本人が陽子さんの死について書いた自筆の文章は涙なしでは読めません。「私を写真家にしてくれたのはヨーコだった。」という荒木氏。高名な写真家・アラーキーとしてではなく、荒木経惟という人の人となりを知ることのできた、とても印象深い一冊になりました。
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    投稿日:2010年02月05日
  • 広告代理店・電通の社員時代、和文タイプ室の7人の同僚との「記念写真」から、荒木経惟写真全集第3巻「陽子」は始まる。「私、20才。彼27才。冬の終わり頃だった」と同じページにある。このとき、荒木経惟と「陽子」が出会い、恋愛へ、そして結婚生活への時間が始まった。次のページは――胸を両手で抱いた裸の「陽子」とその前に投げ出されたオトコの足、だ。荒木自身、〈知り合ってからは、仕事が終わったらスタジオにひっぱりこんで、芸術だとか言ってこんなことしてたんだよね〉と述懐している(190ページ)。そんなふたりの日常のひとこま。ふたたび荒木経惟の言葉。〈このアングルですよ。アタシがソファに寝転んで占拠してたから、陽子のいるところがなくて、足元に寄りかかっている。幸福な関係性が出てるね〉写真は109ページ。オトコのむき出しの膝に寄りかかるようにして新聞を読む下着姿のオンナ。自ら演じ、演出した夫婦のみごとな写真物語だ。ほかに「顔写」「裸景」「ニューヨーク」「少女性」が既刊。(2010/1/22)
    • 参考になった 2
    投稿日:2010年01月22日