書籍の詳細

ある日、突然にひとつの町から住人が消失した――三十年ごとに起きるといわれる、町の「消失」。不可解なこの現象は、悲しみを察知してさらにその範囲を広げていく。そのため、人々は悲しむことを禁じられ、失われた町の痕跡は国家によって抹消されていった……。残された者たちは何を想って「今」を生きるのか。消滅という理不尽な悲劇の中でも、決して失われることのない希望を描く傑作長編。

総合評価
5.0 レビュー総数:1件
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失われた町のレビュー一覧

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  • 優しい気持ちが心地よい
    大切なものを失った人々が織りなす物語。登場人物のひとりひとりが、縦糸となり横糸になり、時にはほつれながら展開していく。そして、エピソードが進むにつれ、全貌が現れてくる。登場人物みんなが、深い悲しみにさいなまれながらも未来に希望をつないでいこうとする。優しい気持ちや失われた人々の遺志が引き継がれていくさまを見たとき、心地よい気持ちが溢れてきた。
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    投稿日:2018年02月08日