書籍の詳細

岩手県遠野に住む菊池ユメは18歳の女の子。実は政府機関「魔法局」に所属する公務員の「魔法遣い」だ。依頼者の心を掴み望みどおりの魔法をかけられるように、彼女は東京に出ていろんな人と接することになるが…

総合評価
4.5 レビュー総数:2件
評価内訳

魔法遣いに大切なことのレビュー一覧

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  • 柔らかい絵柄で心に響くストーリー
    凄く柔らかく優しい絵柄でほっこりさせられるが、話の内容はじっくり重たい。
    「魔法遣い」が仕事として存在する世界。でも、魔法と言っても万能ではなく、「魔法をかける相手と気持ちを同調させることで、より願いに近い魔法がかけられる」という。
    ヒロインのユメちゃんは、新人「魔法遣い」の研修のために上京し、いくつかの依頼に応えながら「魔法遣いに大切なこと」を学んでいく。
    心に響く素敵なストーリーなんだけど、全二巻で完結してしまうので、「魔法遣い」が仕事として存在する世界観も描写がいまいち少ないし、ユメの成長ストーリーにしても短くて、あっという間に最終試験で終わってしまう。試験までの成長の過程とか、研修終了後の仕事とか、もっと読みたかったな。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年02月26日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    元気が出る漫画
     事実上最後のエピソードとなる主人公ユメの卒業試験…もちろんこれが最高の結果、彼女が当初に語った「魔法は使いかた次第でどったら人も幸せに出来る素晴らしいもんだ!!」(興奮すると方言が出る)を、まさに体現する大団円となります。
     その直前に彼女が体験した耐えがたい苦痛、そこから逃れたはずの故郷で対面した『魔法遣いなのに、顔見知りの子供一人助けることはおろかその苦痛を和らげることさえできない』という絶望感…それは彼女を担当・指導する小山田の心に巣食っているそれと同じものでした。
     ギンプン局長は、それは決して苦痛でもなければ絶望などでもないことを、最小限の幻像と言葉で彼女に伝えます。彼女の若さ・経験不足ゆえの柔軟さが、それを正しく受け止めます。本来、局長が直接小山田に伝えるべきだったこともそれと全く同じであったはずですが、強く心を閉ざした彼にユメに行ったのと同じ方法を試みることは無意味だと分かっていたのでしょう。
     ですので、このカタルシスはコミックスたった二冊(短編収録も含む)のボリュームから想定するよりもはるかに大きなものとなりました。
     ……これは彼女の研修を締めくくった最高の成功譚なのですが、おそらくは彼女が生涯に遺すであろう数多の功績・伝説の中の『ただの最初の一つ』に過ぎないのでしょうね…きっと。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年04月26日