書籍の詳細

博物学の泰斗・荒俣宏の『世界大博物図鑑蟲類』三分冊(その1)。実在の生物ばかりでなく、空想動物、偽造動物、怪物、妖怪、バケモノにいたるまで、博物学のテーマとなった事実と幻想の生き物を網羅し、未公開だった驚くべき博物画をフルカラーで収録した大図鑑シリーズ。この巻には人体寄生虫、環形動物、有爪動物、緩歩動物、節足動物、甲殻類、倍脚類、唇脚類、昆虫類の一部を収録。古代から現代にいたるまで人と生きものの秘密に迫った多くの書物から、生物の名の由来、博物誌、発見史、絶滅記録、神話・伝説、民話・伝承、ことわざ、天気予知、美術、文学などを抜粋、集大成した。同時に、18~19世紀ヨーロッパで制作された黄金期の傑作博物画を1巻平均約1,000点収載。科学的には今日誤りとされる情報や伝承にも価値を認めた編集方針をとる。今日、類書を求めることができない奇書である。※平凡社刊行の『世界大博物図鑑』第1巻を分冊しております。

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世界大博物図鑑のレビュー一覧

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  • 「さいこうwww荒俣先生の図鑑読みごたえある、腹の虫っていう項さいこう、きもちわるい寄生虫たくさん、拡大してみまくってるよ!江戸時代みんなこまっていろいろな方法で戦ってたとか面白いことだらけ面白いことしかかいてなぃ、いずれ全巻あつめたいなぁ 」――マルチタレント中川翔子さん(しょこたん)がその公式ブログ(しょこたんぶろぐ)で荒俣宏著「世界大博物図鑑」を絶賛してくれています(9月14日付け記事)。中川翔子さんはもっぱらiPadで見ているようで、蟲類第1巻20ページを表示したiPadの写真をブログにはりつけています。「人体寄生虫――腹の虫」の項で、ゴカイやウミケムシ、イトメなどの色鮮やかなイラストが並んでいます。『世界大博物図鑑』、何がすごいのか。第一に、百科事典サイズの書物を荒俣宏さんはすべて一人で書いてしまったところがすごい。荒俣宏編でもなければ、荒俣宏監修でもありません。荒俣宏著、なのです。執筆当時、荒俣さんはほとんど平凡社に棲んでいたという伝説も残っています。実際ご本人から深夜電話番をしたと聞いたことがあります。そうして書き上げた大図鑑が全21巻の電子書籍になっています。紙版は全7巻、1巻が20、000円近くした高価な書籍でしたが、それが電子版では内容はすべてそのままに3分冊され、セットで買えば2、400円という大幅なプライスダウン。まさに奇跡の電子書籍です。その「蟲類」(虫類ではありません。古来中国では蛙であれ、虹であれ虫偏のつくものはすべて、虫と考え、それを表すのに「蟲」という文字が使われました)の冒頭に「腹の虫」をもってきたところが荒俣さんのすごいところ。腹の虫こそはアリストテレスをも悩ませた蟲で、蟲類を語るのに、腹の虫をまずもってくるという発想は博物学主義者・荒俣宏さんだからこそできた快挙といっていいでしょう。そこをしっかりつかまえて見せた中川翔子さんもやはりただものではないようです。(2010/10/1)
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    投稿日:2010年10月01日