書籍の詳細

幼い頃に亡くした漁師の父親の言葉から、人命救助を志す新米潜水士の神林兵悟(かんばやし・ひょうご)。配属から4か月、ついに本物の海難に遭遇する!まっすぐ立っていられないほど荒れた海、見えない目標、ダメかと思ったその時、兵悟は潜水士の最高峰「特殊救難隊」のレスキューを目撃する!!

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トッキュー!!のレビュー一覧

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  • 去る4月初旬(2011年)に、福島の実家へ帰省しました。東日本大震災から3週間余り、東北に近づくにつれて、「災害派遣」を付けた自衛隊の車両がどんどん増えていき、この時ほど自衛隊の存在が頼もしく思えたことはありませんでした。災害や事故のために救助にあたるスペシャリストの存在は、感謝の念に堪えない思いです。今回ご紹介する『トッキュー!!』(原作:小森陽一)を描いたのは、話題作『モテキ』でも知られる久保ミツロウ。主人公の神林兵悟は、父親が海で遭難したことをきっかけとして、佐世保海上保安部の海上保安官になりました。「絶対、連れて帰る」をモットーにする神林は、より高度な活動を行う海難救助のスペシャリストチームである特殊救難隊…いわゆる「トッキュー」を目指し、救助活動の最前線に立ち向かっていきます。「死んだ方がマシだとさえ思えるほど過酷な訓練の数々」をこなすことで、「身体の中に生と死の境が刻み込まれる。海の中で人を助ける為に必要な刻印」を得ようとする、男たちの熱いハートを感じ取ってください。読み進めるうちに、ついついコブシを握りしめてしまいます。現実の世界では救助のスペシャリスト達には、現場に急行する機会が訪れず、退屈にしていてほしいものです。
    • 参考になった 3
    投稿日:2011年05月10日
  • ある秋晴れの日の朝。歩道橋の上からぼんやりとやや遠くに見える海をながめていました。そうしたら、あれ?こんな風景どこかで見たことがある…っと強烈なデジャヴュが。しばらく考えていたところ、何のことはない、それはついつい朝まで読んでしまった『トッキュー!!』の背景でした。ただ、それは目で覚えていたのではないんです。「空気感」とでもいうのでしょうか。作者の久保ミツロウは、この空気感を捕まえることに長けた人だと思うのです。例えば冬の早朝の校庭。あるいは蒸し暑い日の川にかかる橋のたもと。そこに在るただ寒かったり涼しかったりするだけではない、独特の空気感。『トッキュー!!』は海難救命士のストーリーですから、洋上での凄まじい爆炎や、漂流時の不安げな海などさまざまなシチュエーションがでてきます。それがいちいち感覚に残っている。「前作の『3.3.7ビョーシ!!』で気になっていたのはこれなんだな」「やはり女性の漫画家はその辺の感覚が優れているのだな」とか、考えているうちに眼が覚めた徹夜明けの朝でした。
    • 参考になった 0
    投稿日:2009年12月04日