生贄女子高生

誠一は喫煙や下級生への恐喝、暴力事件などで何度も停学させられている問題児だが、自分の素行の悪さを棚に上げて、度重なる処分を担任の真佐枝のせいだと逆恨みしていた。高校を卒業する前に真佐枝を犯し、溜まった鬱憤を晴らしたいと思っていた誠一だが、近隣の女子高に通う彼女の妹が、バレー部の親善試合でやって来たことを知ると、巧妙に騙して体育館から誘い出し、写真部の部室に連れ込んだ。真佐枝の前にまず妹を生贄にしようとたくらんだのだ。廃部寸前で私室同然にしている部室で、誠一は可憐な処女に獣のような欲望を煽り立てた――。官能小説界の大御所・睦月影郎が、初めて『黒崎竜』の別ペンネームで書き下ろした、記念碑的作品。