書籍の詳細

『女を殺した――』電話の向こうから聞こえてきた高飛車な声は、高校時代の同級生・市川光央だった。同じ名前を持つ男・壱河光夫の胸中に、かつての隠微な記憶が蘇る。忘れていた過去が、再び光夫を熱情の中に引き戻す。共犯者として再会を果たした二人の主従関係は、少しずつ新しい形へと姿を変えてゆく……。※「温室の果実」、「雨」、扉絵、あとがきは収録していません

総合評価
5.0 レビュー総数:1件
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ダブルミンツのレビュー一覧

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  • もうひとつの同級生。
    ミツオとみつお。字が違うだけで同じ読み方の、二人の《イチカワみつお》みつおの起こした事件により、別々の道を歩むはずだった二人の時間が重なっていく。シリアスな展開で面白い。子供っポイ、痛々しいやり方で、みつおはミツオを服従させていた高校時代も描かれている。ミツオの甘く無い、欲を孕んだ恋しい気持ちがゾクゾクする。理想はもうひとつの同級生。でも、こっちも理想。あー、やっぱりオモシロイ。なんて上手いんだろう。電子では収録されてない、二人のその後の『雨』が読みたい。いつか配信して下さい。
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    投稿日:2016年05月31日