書籍の詳細

1876年、福島県猪苗代に生まれた野口清作(のちの英世)は、幼いころに囲炉裏に落ちたときの手のヤケドがもとで、気の弱い少年時代を過ごしていた。ところが7歳になったある日、学校の作文で、清作は貧乏でも朝早くから夜遅くまで働く母親・シカのことを文章に書き、はじめて先生に褒められる。それをきっかけに、清作は学業に励み、ついには高等小学校に通うまでになるが……。偉人・野口英世の波乱万丈の半生を描く話題作!

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Dr.NOGUCHI ~新解釈の野口英世物語~のレビュー一覧

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  • 現在(2011年3月24日)、東京電力福島第一原発の大事故は収まらず、近隣住民の方は大変ご不安かと思います。今回は、福島県会津に生まれた偉人、野口英世の物語をご紹介します。サブタイトルに「新解釈の野口英世物語」とあるように、事実を基にしたフィクションですが、それを踏まえて読んでも、逐次感動させられる場面にあふれています。私も、もっと早く読めばよかったと悔やみました。極貧の農家に生まれた野口は、1歳の時に火傷で左手が不自由になり、それが元で少年時代にイジメられ、東京に出ては学歴がないと馬鹿にされ、研究者として海外に出れば、肌の色を理由に差別を受けます。それらの逆境を跳ね返して、医学者として世界に名を馳せたのは、不屈の精神と情熱のようです。年が経ち、野口が母のシカと別れて15年、母が息子会いたさに、「はやくきてくたされ」と4回繰り返し、「にしさむいては おかみ(拝み) ひかしさむいてはおかみ しております」と帰郷を願う手紙を受け取る場面も深く心動かされます。粘り強さと人同士の絆を大切に生きる東北人気質が、克明に描かれた大作です。 (2011.3.24)
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    投稿日:2011年03月29日