書籍の詳細

日照りで干上がった川床で三平が大発見をする「御座の石」。そして、亡くなった一平じいちゃん宛に届いた荷物が三平たちを能登へと導く「能登のタコすかし」。『釣りキチ三平』の最新中篇2編収録。

まだユーザーレビューはありません。最初のレビューを書いてみませんか?

釣りキチ三平 平成版のレビュー一覧

絞込み条件
  • レビュアー絞込み
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順
  • 少々前のニュースですが、絶滅したとされていた「クニマス」の生存が確認されました。こんなこともあるのだな、とびっくりしましたね。レッドデータに載った魚類の再発見、ということもありますが、しかしそれよりも、発見の一連の流れがまるで9年前に描かれたこの作品をなぞったような出来事だったからです。第一巻の作中で、絶滅したクニマスのことを知った三平は田沢湖を訪れます。そこで絶滅に至った経緯や、作品の副題に付いているキノシリマスという別名の由来などを聞くうちにあることを思い出す、となっています。もちろん絶滅の経緯などはニュースで見たことと一緒。さらになぜ離れた場所に生存していたか、ということについても誰かが卵を放流した、で事実と一致しているのです。作品で放流したのは死んだ一平じいちゃんでした。遺言めいた内容なためドラマチックかつロマンに溢れた仕上がりになっています。しかし現実はロマンもへったくれもなくて、そんなクニマスを今のうちに釣ろうとする輩がいるとか。そんな人にはこの作品をよく読めと言いたいです。(2010/12/24)
    • 参考になった 2
    投稿日:2010年12月24日