書籍の詳細

雷のなる深夜、森ヒロシはドンドンという音で目が覚めた。外を覗(のぞ)いてみると、隣の部屋の前に、ロングコートにロングヘアー、紙袋とバッグを提げた異様な大女が立っていた。翌日から、突如その大女に付きまとわれるようになった森。サチコと名乗る女の行動は次第に異常さを増してきた。彼女の目的は何?そして彼女は何者!?ひたひたと迫りくる恐怖に、あなたは耐えられるか?望月峯太郎の傑作ホラー!

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座敷女のレビュー一覧

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  • 表紙がまるでシュルレアリスムの絵画のよう。単行本は未見だったので、ちょっと得した気分になりつつあらためて読むと、あれ?雑誌連載当時は、怖え~、と思っていたのが、気色悪る~という感想に変わっていました。90年代後半に髪の長い女のホラーや、ストーカーを題材にしたテレビドラマなどが流行りましたからそのせいもあるのかも。もはやありえる話になってしまったというか。だから、この作品における描写の気色悪さが、以前より際立ってみえてきたんでしょう。ぺろんとした顔や手入れされてない長い髪はともかく、なぜか持っている紙袋やバッグ、伝線したストッキング、汚れた靴、髪が絡みついたブラシなどの少しずれた座敷女の風貌。そして雷や蛾といった心理的に不安になるイメージの挿入。「ドラゴンヘッド」の時も感じましたが、この著者は日常を少しだけありえる範囲で外すことで、気味の悪さを演出するのが非常にうまい。うん、これに気付いたことも、いまさらながら得した気分です。(2011/2/25)
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    投稿日:2011年02月25日
  • 梅雨も明け、いよいよ夏本番! 夏と言えばやはりホラー! ということでこの作品。素性も目的も曖昧な謎の「女」が主人公につきまとうのですが、この作品の怖さは「こんなこと起こるはずがない」とは言い切れないところ。女が部屋に残していく書き置きにはびっしりと細かい文字が書き込まれ、更には気味の悪いイラストまで……。思わず「ひいぃ!」と叫びたくなりますが、「こういう人って、いないわけじゃないよね…」というその絶妙なキャラクター設定が、読む者の背筋をぞっとさせます。“ストーカー”という言葉が一般的になった結果、よりリアリティを持ってしまった、まさに“現代のホラー”と言える作品です。
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    投稿日:2009年07月21日