書籍の詳細

都会の喧噪を逃れ、秘境の温泉宿・椿屋で従業員として働き始めた謎の男・源さん。彼はかつて、人の命を奪うことを生業(なりわい)としていた殺し屋(スナイパー)だった!!正体を隠して勤める源さんの元に、以前の「マネージャー」だった男が訪れ、再び殺人の依頼を持ちかけるが……。ゼロから人生をやり直そうとする男の胸を打つ人間ドラマ!

総合評価
5.0 レビュー総数:4件
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湯けむりスナイパーのレビュー一覧

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  • 元気が出る漫画
    元殺し屋が素性を隠し、秘境の温泉宿で従業員として働く話。
    人間のドロッとした部分をむき出しにして、旅の恥をかき捨てにやってくる客とのやり取りが、エグ味のあるドラマとして繰り広げられます。といっても、あまりシリアスにはなりすぎず、フッとゆるい空気が流れたりと、緩急の付け方が絶妙。それがかえって、心に残るエピソードに仕上げています。
    じわじわとハマり、不思議と元気が出てくるのです。
    後半は濃厚な人間ドラマが繰り広げられ、読み応えたっぷりです。
    最後まで読むと、人間はダメで素晴らしい、という思いになれます。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年04月23日
  • 湯けむりスナイパー
    「銃を捨て、秘境の温泉宿で余生を送らんと決意した元・殺し屋がいた――」。血に汚れた人生をリセットすべく、元・殺し屋の男は秘境の温泉宿・椿屋で従業員“源さん”として働くことに。そこには、いろんな人がやってきて、いろんなことが起きる。様々な出来事や優しくて人間味あふれる従業員たちとふれ合うことを通して、男は少しずつ自身の過去を浄化していくのだった…。読めば読むほどハマっていく「湯けむり」ワールドは漫画家をはじめ多くのクリエイターにファンが多い。マンガ好きを自称する人は、一度は読むべき作品です。ウイッス!
    投稿日:2012年07月20日
  • 温泉の湯けむりに隠れて暗殺を行う――。てっきりそんな話だと思ってました。あらら、全然違うじゃんだまされた、つぶやきながら読み進めていったらこれがなかなか掘り出し物。元殺し屋の「源さん」が過去を捨てて第二の人生を温泉宿の従業員として生きる、という話で、これがシブくて深い。温泉に訪れる客との交流に源さんの過去を絡めるだけでも結構イイ感じの人情話。さらに松茸取りの名人やら女体盛りやら夜逃げやらアナクロな感じの要素がてんこ盛りで、田舎育ちの私にとっては日本にはまだまだこんなところが残っているよな、と再確認してしまいます。私が特に好きなのは温泉街の人が集まって夜桜で花見をする場面。人工的な照明ではなく、暗闇にぼんやりと浮かび上がる桜。秘境ならこんな花見もホント、ありです。また、後半になるにつれて比重の高くなる源さんと2人の女性との心理描写も読み応えたっぷり。重厚な絵柄がそれを引き立ててくれます。しかし女体盛りが出るような秘湯なのに、近場に海の家がある海水浴場があるなんて…。モデルがあるなら一度行ってみたいものです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2010年01月15日
  • 最近ドラマ化もされたこの作品の設定は「秘境の温泉宿で働く元殺し屋の日常」。このテーマだけでもぐっとくるものがあるのですが、1話完結のこの作品、各話が本当によくできています。主人公・源さんと温泉宿の面々が織り成す情感豊かな物語にほろり、とはしませんが、ふとちょっと考えてしまうことも。
    殺し屋から温泉宿従業員というありえない落差の転職をした源さんは日々の出来事に対して、そのまとめワード「ウイッス」で悲喜こもごもを飲みこみ、また仕事に向かいます。ある意味これは広義の「職業マンガ」とも言えるのではないでしょうか。
    そんな源さんと個性豊かな登場人物たちの日常は、いい意味でも悪い意味でもリアルな人の心情の部分を感じさせてくれるとてもエモーショナルな作品です。
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    投稿日:2009年08月28日