書籍の詳細

人生って、とんでもねえぇぇぇ――!!超極端な不幸に巻き込まれずに生きる、ズーズーしき「普通の人間」たち。そんな彼らに憧(あこが)れつつも、激しい憎しみを抑えきれない中3男子・住田。彼の悩みは、「自分にしか見えないバケモノ」にとりつかれていることだった……。メガヒットGAG大作『行け!稲中卓球部』から一貫して、「人生とは何か?」というテーマを問うてきた漫画家・古谷実。その魂をつぎ込んで描き出される、圧倒的な「絶望の世界」!!

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  • 初めにあえて言うが、この作品には希望がない。ただひたすら黒い。無気力、無感動、全ては金で買えると言い切る中学生にしては救いようのない主人公「住田」。自分に限って事故にはあわない、自分に限って親が急に死ぬ事はない、自分に限って財布を盗られることはない、自分に限って・・・そんな普通の人間のくせに自分を特別な人間だと思いこむ人達を心底見下し、蔑み、嫌っている。「俺は一生誰にも迷惑をかけないと誓う!だから頼む!誰も俺に迷惑をかけるな!」不気味なほどの落ち着きの中には常にどす黒い考えに支配されていた。一体何が彼をこうさせたのだろう。マシな人間になりたい。世の中の悪いやつを排除しなければ。若さがそうさせるのか、その歪んだ感情はどんどん加速してゆく。一片の希望さえない。だがそんな彼の行く末を見届けずにはいられない。
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    投稿日:2012年03月23日