書籍の詳細

数年前に妻を亡くし、自らの体もガンに冒されていることを知った武田(たけだ)は、人生に絶望していた。自殺しようとしていた寸前、警察から一本の電話が入る。それは14年前に行方不明となった、娘の佐和子(さわこ)がなんと死体で発見されたのだという。時効を間近に控え、警察も諦めたこの事件に、武田は残された生命を懸け、犯人を見つけ出す決意をする──。

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生存~LifE~のレビュー一覧

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  • 『アカギ』の福本と『ジパング』のかわぐちによる、なんとも贅沢なコラボレート作品。ギャンブルやアウトローを主題にした福本作品とは、異質なストーリーです。妻を亡くし、自らの命もガンに侵されていることを知り、この世に未練を感じなくなった中年サラリーマン武田が主人公。ふとしたことから、14年前に亡くなった娘の佐和子が、実は事件に巻き込まれて殺された可能性があることを知り、たった一人で真犯人を探し始める。残された時効までは、あと半年!! 佐和子がまだ幼い子供だったころの武田との親子の情愛と、そこに隠された事件を解明するカギ、そして佐和子が最後まで諦めないで犯人を告発しようとした最期の時間……。読み進むにつれ、タイトルの重みが伝わります。冒頭からぐいぐいと前のめりに引き込まれるストーリー仕立てと作画のリアリズムは、警察小説を凌駕しているようです。いや、この作品が発表されたのは、警察小説ブームが訪れる以前のことでした。さすが、第一線で活躍する両漫画家のセンスが随所にあふれているのです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2010年07月27日
  • 『アカギ』『カイジ』の福本信行が原作、作画が『沈黙の艦隊』『ジパング』のかわぐちかいじ。この組み合わせで面白くないはずがない! 物語のクライマックス、父親が娘を殺した犯人を問い詰めるシーン、刻一刻と迫る時効(あと数分!)を念頭に置いた父親と犯人の、手に汗握る心理戦はこれぞ福本節! 背後に「ざわ…ざわ…」と書き文字が見えるような気さえします。また、その父親の目に宿る強い意志は、かわぐちかいじの描く“漢(おとこ)”のものなわけで、鳥肌立ちっぱなしですよ! この濃密さはとても単行本3冊とは思えません! 人気作家二人の豪華すぎる共演、ぜひご覧ください!
    • 参考になった 1
    投稿日:2009年10月27日