書籍の詳細

両親も身寄りもない、天涯孤独の一匹狼・北条松五郎。その松五郎が、雪の降る寒い夜に男の赤ちゃんを拾う。未来から現代に送り届けられた、そのかわいい赤ちゃんに松五郎は「愛」という名前をつけた。不思議な能力を持つ北条愛。未来から現代に送り届けられたこの少年が、人類存亡を賭けた闘いに挑む!!小山ゆうの描くSF大巨編!!

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愛がゆくのレビュー一覧

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  • 小山ゆうの作品には、いつもドキリとさせられます。なぜかと言えば、絵はどちらかと言えば丸っこくて優しいのに、そんな絵からは想像できないような重い描写が急に飛び出てくるから。この作品でも、そんな“小山ゆうらしさ”は存分に発揮されていて、物語後半、ある理由で人類にはそれぞれの能力に応じた“点数”が付けられるのですが、その点数が高いものが低いものを「この下等人間が!」と罵るさまが本当にエグくて、イヤな気分になるんですよ……。ただ、そういうイヤらしさも含めて人間というものをものすごく上手く描けているんです。物語内では、ある二つの陣営がそれぞれの正義のために戦うのですが、その“正義”にしたってどっちもどっちで、どちらかが完全に正しい、ということはありません。そういった人間の身勝手さ、厭らしさを描いた作品については、個人的には永井豪『デビルマン』が白眉だと思っているのですが、それに通ずるものがこの作品にはあります! 1巻表紙だけ見るとついついナメてかかってしまいますが、読み切った時には絶対何かを考えさせられる、そんな作品です。
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    投稿日:2010年03月09日