書籍の詳細

江戸の世、天下人・徳川家康は甲賀(こうが)と伊賀(いが)という忍法の二大宗家を相争わせ、十人対十人の忍法殺戮(さつりく)合戦の結果どちらが生き残るかによって、三代将軍の世継ぎ問題を解決させることにした。だが憎み合う両家にあってそれぞれの跡取り、甲賀弦之介(げんのすけ)と伊賀の朧(おぼろ)は深く愛し合っていた――。時代に翻弄(ほんろう)される忍術使いたちのあまりにも過酷な運命の幕が上がる!!

総合評価
4.5 レビュー総数:5件
評価内訳

バジリスク~甲賀忍法帖~のレビュー一覧

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  • 手裏剣はほとんど出てこない
    伊賀と甲賀の戦いを描いた作品ですが個人的には忍術というよりも妖術系の雰囲気が強めだと感じました。
    徳川家康の跡継ぎ問題を発端にストーリーが進んでいきます。全5巻と短めでさくさくストーリーは進んでいきますがバトルシーンだけでなく人物の心情もちゃんと描かれていてとてもよくまとまっていると感じました。
    メインの数人以外は将軍ん含め結構不細工気味に描かれているのでファンはショックかもしれません。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年05月09日
  • 最初から最後まで悲しい
    内容は文句なしに面白い。
    話がトントン拍子で進んでいき5巻で矛盾なくすごくキレイにまとまっていると思います。
    長く憎みあってきた伊賀と甲賀でしたが伊賀の朧と甲賀の弦乃介が祝言をあげることに。
    それを機に仲良くしていこうとしていたのですが、
    徳川の跡継ぎ争いに巻き込まれて伊賀と甲賀で殺し合いをしなくてはいけなくなります。
    仲良くしていこうとしていたとはいえほとんどがお互いを良く思っていないのでわりと躊躇なく殺し合いは進みます。
    一応主人公は弦乃介なのですが伊賀と甲賀どちら側の視点もあります。
    それによってわかるのがどちらが正義とか悪だとかはありません。
    敵=悪ではないからこそ誰が死んでも悲しくなるんですよね、、、
    読み終わった後の余韻が半端ない
    全5巻なので是非読んで頂きたい作品です!!
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年12月31日
  • 「ダークナイト」や「アベンジャーズ」もいいけれど、日本人としては”超人”や”集団能力戦”といえばやっぱり忍者でしょう。数多くの名作が存在し、その小説の大家である山田風太郎ファンである私にとっては、ヒーロー大作を見ると、つい、忍者だったらこうだよな、なんて思ってしまうのですよね。ま、それはさておき、その山田風太郎の代表作である甲賀忍法帖が原作であるこの作品。忍者の設定を生かしきり、壮絶な忍術戦を見事に描いていて、なおかつロマンチック…と、これでおもしろくない訳がありません。徳川の跡継ぎ争いに利用され闘うことになった伊賀と甲賀。選ばれたのはそれぞれ10人の精鋭たち。ヘビ人間にクモ人間、カマイタチ使いに毒吐息女、顔を写し取る男に不死身の男らによる人智を超えた闘いは凄絶を極める。そしてタイトルのモチーフになっている大将格の瞳術の男と破幻の瞳を持つ女、引き裂かれた愛する2人に待つものは…と、最後まで一気に読めるジェットコースター・ストーリーです。最近またパチスロになって人気のようですが、それでハマった方にもぜひ読んで欲しいですね。(2012/7/13)
    • 参考になった 4
    投稿日:2012年07月13日
  • 忍者作品の醍醐味の一つに、忍法対決がある。この『バジリスク~甲賀忍法帖~』で対決するのは伊賀忍者VS甲賀忍者…野球に例えたら巨人阪神戦、サッカーなら日韓戦といった因縁浅からぬライバル決戦だ。不戦の約定(やくじょう)で休戦中の両者が、徳川三代将軍を竹千代と国千代のいずれにするかの代理決戦で雌雄を決することとなる。しかも両者の頭目である朧(おぼろ)と弦之介(げんのすけ)は恋人同士、という構図が対決の行方をより面白くさせる。選ばれた10人対10人の忍者対決に使われる忍術は、想像を絶するハイパーアクションの連続だ。抱きついた相手からヒルのように血を吸い取ったり、念力で相手をねじ伏せたりしながら、一人また一人と倒し倒される。一歩間違えれば、荒唐無稽と称されそうな内容だが、圧倒的な画力の凄みがこの作品の持ち味だ。美しさ、醜さ、激しさ、恐ろしさ…感情を掻き立てられながら、ページをめくる楽しさを十二分に堪能できるはず。
    • 参考になった 0
    投稿日:2010年10月12日
  • 伊賀と甲賀、それぞれの里に属する忍者10名ずつが、徳川の後継問題に絡んで激しい戦いを繰り広げるこの作品。原作は1958年から連載された山田風太郎の時代小説。敵味方それぞれがチームであり、かつ様々な忍術を駆使して争うというこの図式は、現在のアニメやマンガでもよく見られる「チームによる異能バトルもの」の原点と言ってもいいのではないでしょうか。この作品ではそれに加えて甲賀の頭領・弦ノ介と伊賀の頭領・朧の反目しあう者同士の悲恋や、各登場人物の様々な思惑も描かれるため、単なるバトルものに留まらず、非常にドラマチックな物語になっています。ラストが切なすぎて……。
    • 参考になった 0
    投稿日:2010年02月16日