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「童貞田舎者のバイブルでした!!」(松尾スズキ)山本直樹、伝説の傑作短編集!全7編!!カラー増ページでお届けする、最も美しい「BLUE」。――さてこのように俺(灰野)と九谷さんが屋上でセックスするようになったのは、特に深い理由はないのだが……。「BLUE」「ヒポクリストマトリーファズ」「なんだってんだ7days[家庭の事情の巻]」「197X」「激しい王様」「希望の友」「ずびずば」を収録。

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BLUEのレビュー一覧

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  • 旧知の間柄で、今はタレントのマネージャーをやっている先輩と会う機会があった。そして自然に話題は漫画の話に。この人もその道には詳しいのだ。やがて酒も回ったころ、出てきたのが「妙に切なくなる漫画」というお題。私が切ったカードは『さくらの唄』だ。先輩はそれを聞くと、ジョッキのビールを飲み干しこう言ったのだった。「じゃあ、こちらは『BLUE』だな」。――正直やられた、と思った。同名短編集の一遍である『BLUE』は、際どい性描写満載の小編だ。ただ、それは少年から青年へと成長していく過程にある境界人ならではの妄想世界を、現実に引き戻す手段なのでは、と中年になった今では思っている。クスリ、メガネっ子、得体のしれない先輩など、憧れや怖いもの見たさという感情を投影しやすい小道具のオンパレード。そして簡単にそんな世界は終り、日常に埋没した元高校生はかつての世界を夢に見る。確かに、あなたとこのネタで一晩語りあかしたな、と若かりし日を思い出させてくれましたよ。完敗。ただし先輩、お嬢学校出身なんだから、他ではあまりその話はしないほうがいいと思いますよお。
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    投稿日:2009年12月18日