書籍の詳細

幼い頃から、世界一高い山・エベレストに登ることだけを目標に生きてきたロニー・ゴードン。彼は今、エベレスト南西壁厳冬期初登頂のグループの一員として、登頂安全祈願の儀式に参加している。「国(サガル)の母(マタ)なる女神」。現地語でそう呼ばれる厳寒のエベレストは、今日も冷酷で神々しい姿で目の前にそびえ立つ…。厳しくて険しくて、しかし限りなく美しい山々に魅せられた、鉄の体と心をもった岳人(クライマー)たち。ときには自らの命までも犠牲にして闘いに挑んだ彼らの壮絶な姿を描く!

総合評価
5.0 レビュー総数:2件
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岳人列伝のレビュー一覧

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  • 命がけと情熱なら村上先生
    山に命をかける者達のオムニバス作品。勿論それぞれの理由があり、その理由が圧倒的に伝わってくるのが村上先生の作品。非日常のスタイルで山に挑む人達の気持ちが解るかもしれない作品です。「岳」で山マンガに入ったらこれも楽しんで欲しいです。
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    投稿日:2016年02月15日
  • 空気が澄んだ真冬は、都内からも純白の富士山が美しく眺められます。富士山に限らず、雪をまとった峰々は時に神々しさを感じさせることがあります。村上もとかの『岳人列伝』には、その題名通り山登りに対して命を掛けることをも厭わない男たちが登場します。読み切り構成ですが、どの物語からも男たちの熱い情熱が伝わってきます。当然のことながら、男たちは生半可な登山に甘んずることなく過酷なルートへと果敢にチャレンジします。厳冬期にエベレストの南西壁に挑む登山者は、零下32度にして空気濃度は平地の半分という極限の状況の中で吹雪に身動きがとれなくなります。また、冬のドリュ北壁に挑む親子は、座るのがやっとというテラスに腰掛けて家族の遺体を真ん中にして一夜を過ごします。猛烈な雪崩や滑落など、背筋を凍りつかせるような場面もたくさん登場します。登山に縁のない読者は、そこまでして山登りする動機を知りたくなるでしょうが、素人をもうなずかせる答えが、きちんと描かれています。この作品を読んでいると、雪も滅多に舞うことのない都心の冬空の下で、「さむ~」とつぶやく自分を恥じ入りそうでした。(2011/1/10)
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    投稿日:2011年01月18日