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ねこぢるが描くインド貧乏旅行エッセイコミック。カースト、宗教、ドラッグ……etc、ディープなインドの文化がわかる!

総合評価
5.0 レビュー総数:3件
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ぢるぢる旅行記のレビュー一覧

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    ツイッターがなかった時代の「毒」
    可愛らしいキャラクターでありながら、毒のある描写。まずこのギャップにガツンとやられてしまいます。著者自身の視点がかなり鋭く、いっさいの遠慮がない。
    本作は1995年にインドを旅行した著者のルポ漫画となっています。
    読んでてびっくりしたのが、作中、著者が旅行先で地下鉄サリン事件のニュースを見ていたこと。
    そして当時のインドのおおらかさたるや!
    法律、ルール、マナー。それらの理性的な振る舞いと秩序が完成するのは、きちんとした教育制度があってこそ。
    当時はまだまだ発展途上のインド。著者曰く「かれらはよき社会人ではないかもしれないけれど、よきヒンドゥーなのだ」
    現代に息苦しさを覚えるいま、当時のインドの空気と作者の毒にあてられてみませんか?
    著者は若くして夭逝してしまいましたが、ツイッターのある現在だったら、間違いなくひと悶着おこしているんだろうな……と思わずにはいられない。
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    投稿日:2018年07月24日
  • くりくりした大きな瞳の可愛い猫のキャラクターに惹かれてこの本を読み始めたら、ガツンとやられます。『ぢるぢる旅行記 インド編』(ねこぢる)は、かなりディープな本です。ねこぢると夫によるインド旅行記なのですが、著者本人は猫のキャラクターとして登場します。インド到着後にお約束ごと気味に、あの有名なタージ・マハールに行くのですが、いわゆる観光名所めぐりはここだけ。ほとんどのページがバラナシでの日々で埋められています。ヒンズーと仏教の信徒、そして一部バックパッカーから聖地として崇(あが)められるバラナシ。で、ワシが面白いと思ったのは、著者の柔軟な感受性とそれを表現するカットですね。詳しくは省きますが、不浄や生と死、カースト、貧困その他諸々日本ではまずお目にかかれない日常風景が洪水のように押し寄せてきます。しかも、バングやガンジャをしている時の気分など、「完全にあっち側」の世界が巧みに表現されていて、こちらも一緒にぐらぐらしてしまいそうです。いやあ、濃い本です。あなたもこの本を読んでトリップしちゃいます!?(2012/3/13)
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    投稿日:2012年03月13日
  • 著者・ねこぢるはまったく忌憚がありません。インドでぶらぶらしている日本人を「バカじゃないのかしら」と断じ、ガンジスでの火葬を目の当たりにしても「別になんの感情もわかない」。目の前で人が殴られても「あの人生まれてから何かいー事あったのかな」ときたもんだ。旦那とふたりの自由気ままなインド旅行。旅行と言っても観光地を回るのではなく、ただ街中をドラッグキめながらぶらぶらするだけ。そんな中で感じた上記のような違和感を、何のフィルターも通さず思ったままに記していく。端的に言えば「毒のあるマンガ」なんだろうけど、本人はこの内容を毒だとも何とも思っていなかったんだろうなあ。そういう意味でもオンリーワンな作家だと思います。夭逝されたのが本当に惜しい…。
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    投稿日:2009年09月29日