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漢字の世界
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いまアジアにおける漢字圏の文化は、大きな分岐を迎えている。
漢字を用いているものは中国とわが国だけとなり、しかも漢字を文化的遺産として、
それを正しく歴史的に評価しようとする姿勢は、そのいずれにもない。〜(中略)〜
読者はこの書によって、いわゆる新字体の制定が、文字学的に何の根拠もないことであり、
かえって無用の混乱を招くにすぎないものであることを、理解されるであろう。
文字の学習の上からも、これほど有害なことはない。
〜『漢字の世界』著者あとがきより〜
 
漢字の世界(1)
漢字の世界(2)
甲骨文の世界
 

漢字学の泰斗、白川静(しらかわしずか)氏
明治43年(1910年)福井市に生まれる。
小学校卒業後、大阪の衆院議員宅に住み込みで働きながら夜学に通う。
その後立命館中学教諭、立命館大学文学部教授となる。 
現職立命館大学名誉教授。
氏の著作の中でも圧巻の字書3部作『字統』『字訓』『字通』で、
広く「白川漢字学」として知られるようになった。

1998年文化功労者、1999年勲二等瑞宝章受賞。
2006年10月30日、内臓疾患により死去。享年96歳。

書籍詳細


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白川静という碩学の存在を知ったのは、学生時代、高橋和巳の「わが解体」によってです。バリケードで封鎖された大学校舎の中で、ひとり「S教授」の研究室は灯りがともり、黙々と研究が続けられていたというエピソードの主人公こそが白川静でした。その後孤高の研究者として白川静は文字学を築き上げるのですが、この「漢字の世界」はそのエッセンスを抜き出した好著。とくに中国古代文化の解析を背景にすすめられる字源探求はかつてない知的興奮を生むはずです。(2009/7/10)

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