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KATANAコミック大賞









■審査委員長・樫村行弘
登場人物たちの気持ちの動きを丹念に追い、作者と等身大とも思える主人公の心の葛藤をうまく引き出している。また人物の表情が豊かなので、ややもすると単調になりがちな会話の部分もうまく盛り上げており、絵にもメリハリが出ている。ただ話の流れがストレートな分、登場人物のキャラがややステレオタイプ化しており、役割通りの動きのために話の結末が読めてしまう。小道具としてのジーン・セバーグの出し方も、事前に伏線的に出しておけば、ラストでよりシンボライズ化できただろう。読者に自分の持っているテーマを真正面からぶつけようという姿勢は買えるので、今後とも奇をてらわずに、しっかりと自分のテーマを見据えた作品作りをしてほしい。
■編集長・鈴木正則
企画発表から締め切りまでの期間が短かったにもかかわらず、16人もの応募がありました。そのなかで一人抜きんでていただのが、大賞受賞『セシルカット』の篠丸のどかさんでした。とくに感情の揺れを表現する人物の描き方に新しい才能の誕生を感じました。残念ながら、入賞作はなしとしました。次回に期待します。
■ストーリー
女優を目指し、田舎から上京してきたももこ。しかし現実は厳しく、与えられる役はいつも“その他大勢”ばかり。
アルバイト先のキャバクラで常連客の半田にからかわれる日々が続く。「社会は厳しい」「自己主張ばかりでは駄目」という半田の言葉にももこは反発するのだが……。

KATANA