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【ピサ朗】さんのレビュー一覧

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  • 1
  • 歴史に残らなかった人々の物語
    所謂ファンタジー世界を題材とした物語では、跳梁跋扈する邪神や大国間の争い、それらを治めてしまう人々や集団を描いていますが、この作品それらとは一線を画しています。
    主人公が戦うのはこの世界で雑魚とされるゴブリンだけ、邪神だのなんだのは勇者が退治して一切主人公と関わらない、最近流行りのチート能力なんて物は一切無し、ヒロインは複数居る物の主人公はそれらに目もくれず今日も陰気にゴブリン退治
    あらゆる点で最近の流行りから逸脱してますが、この作品が描いているのは通常物語にならない、可愛い雑魚に殺される人々、失敗(=死)した未来の英雄候補達という、オリジナル作品というより何らかの作品の二次創作に近い作風です。
    ゲームで言えば開始時に滅ぼされた街、ただのしかばね一つ一つに物語を付加して、勇者には基本ステータスで劣りニアミスをつづけるNPCを主人公にしたような物でしょうか。
    シリアスでハードな雰囲気の割りに元々がwebの雑談だったという事も原因でしょうが、ちょいちょい挟まれる小ネタが鬱陶しく感じる事も有りますが、一応雰囲気を壊さないレベルに留まっているでしょう。
    しかし…何と言うか1巻時点で物語としては完結して居てもいいんじゃないだろうかと思える終わり方をしてて、2巻は悪くない(むしろ良い)のですが順番的に1巻のクライマックスと入れ替えた方が良かったのではないかと感じてしまいます。
    この作品を読んだ後、いわゆるチート無しに異世界転生したところで、殺し「合い」の覚悟無くしてスライムさえ殺せない、という気分になってしまって数日程軽いノリのラノベが楽しく読めなくなりましたが
    それはこの作品が良くも悪くも人の心を動かした証でしょうし、充分おススメできる内容だと思います。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年08月08日
  • 凄い漫画が出てきたもんだ
    生命倫理、技術倫理などをロボットなどのメタファーを通して描く近未来SF漫画ですが
    全て1話完結となっており、どこからでも読める構成となっております。
    一応設定的には人間だけどロボットみたいに感情が薄そうな須藤医師が、裏では非合法なロボットのお医者さんもやっていて、様々な問題に関わっていくのですが
    シビアな問題に恐れず切り込みながらも、重要な判断は読者の手にゆだねるような絶妙なバランス感覚が素晴らしく、読後感がとても心地いいです。
    世界観も人間型ロボットやスマートフォン(のようなデバイス)を脳内に埋め込むような描写があったかと思うと
    車が行き先を訊ねてきて、自分で運転すると応えると「車両保険の適用外となります」等と言う返しが有ったりと、ワクワクするような未来感を感じさせる描写に溢れています。
    これ程の漫画が週刊連載されているという事実に驚嘆です、是非読んでみてください、心を揺さぶる素晴らしい読書体験を保証します。
    • 参考になった 10
    投稿日:2016年04月08日
  • 正に入魂の一作
    主に馬鹿でエッチな男子たちのギャグ漫画を描いていた村田ひろゆき氏ですが
    癌治療による生死の境目から復帰後に描いたこの作品…作品名通りのれっきとした医療漫画として描かれてます。
    ぶっきらぼうで強面で下品だが凄腕の医師、早乙女医師の病院で救命、終末期医療等様々な場面に関わる姿を描いている漫画で
    かなりブラック・ジャック色の強い作品ですが、患者たちや病気のドラマはベテランと言うだけでなく、自身が生死を彷徨った経験からか凄みがあり
    掲載ペースが長かったので、もしも作画担当を付ければもっと早い刊行が出来たと思われるのですが、内容的にも自分自身の手で描こうという意思が感じられます。
    画力は高い方でもないし、下品なギャグは相変わらず出てきますが、根底に流れる生死、医師、患者と言ったモノに対する態度は極めて真面目な物で
    誰にでもおススメできる漫画とは言い難いですが、一度は目を通してほしい作品です。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年03月31日
  • 何も言わず8話まで見てください
    いや…凄い作品なのは間違いないのですが、全然お勧めできない作品です。
    ざっくり言えば、覚悟のススメ、悪徒等チャンピオンに脈々と受け継がれてきた熱い変身ヒーロー(非ヒロイン)漫画の一種ですが
    常に巻毎の後半に大きな山場を持って来る構成、ヒーローたちの熱い台詞、男を言わば乗り越えるべき障害とした大胆な描写
    どれもこれもが凄いのですが、それ故に「ストーリーの実質的な第一話」が8話になっているのです…。
    そしてその8話まではこの作品が、下手糞なお色気バトルヒロインものと言う勘違いを私自身していたのですが
    それ以降、少女は戦士へと変わっていき、徐々に熱いヒーロー漫画と言う本質を明らかにしていきます。
    いわば7話も溜めの回にしているので得られるカタルシスは凄いのですが、現代漫画でこんなスロー展開にどれだけの人が耐えられるかは甚だ疑問です。
    内容自体は8話以降急激に変身ヒーロー物の様相になっていくのですが、それでも各単行本の序盤は溜めの回にしているようなので、構成力は凄いと思いますが、逆に人におススメして良いものか凄く迷います。
    しかし内容は(8話までかかる物の)間違いなく面白く、熱さに溢れており熱血漫画が読みたい方は手に取ってみてください。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年02月01日
  • 永井ズムの極地
    地獄地震により弱肉強食の価値観が全てとなった地獄の関東で生きる人々を描いた作品で
    極限の状況に置かれた人間の弱さ、強さ、醜さ、美しさそれらを余すところなく描き切った大作です。
    地獄のような状況の割りにスターシステム的に永井豪氏の過去作のキャラクターが総出演しており、お祭り感も有って時折笑いも飛び出る作品となって居ます
    一応の主人公であるバイオレンスジャックはむしろ狂言回しに近く、真の主人公とも言えるラスボス、スラムキングは暴虐の限りを尽くす徹底的に悪として描かれながらも、その所業も全て彼が人間ゆえの悲劇…
    と、して描かれていたのですがラストのどんでん返しが凄すぎてどう評しても角が立ちそうな作品です。
    一応個人的には気に入ってるんですが、この作品を駄作と言い切る人が居るのも正直分かります。
    この最終回も含めて永井豪らしさを楽しむべきだと思います。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年01月17日
  • 実話を基にしたフィクション
    で、車田先生が描くとなれば、そりゃあ手塚治虫先生の自伝や永井豪先生の自伝とかに近い作品が出来上がりますよねw
    敢えて内容の真実性とかに関しては語りません。
    ですが間違いなくこの作品は車田正美を語っている作品です。
    手塚先生の自伝を読んで「おもしろい」と思った人、永井豪先生の自伝を読んで「笑い転げた」経験の有る人は居ると思いますが
    この作品で重要なのは「熱血」できるかどうかです。
    少年の心をほんの少しでも心に残している車田ファンの方は、是非手に取ってみてください。
    • 参考になった 5
    投稿日:2015年12月13日
  • ちゃんと全巻揃ってるのが良いですね
    kindleとかだと6巻までしか提供されておらず、青空文庫に行くか有料版を買わないといけませんでしたが、全編無料版が提供されています。
    青空文庫そのままなので文字だけのシンプルな構成で、一部フォント等やはり有料版の方が幾らか勝るでしょうが
    これだけ読み応えの有る長編小説をしっかり全編提供してくれるというのは、やはりありがたいです。
    内容に関しては横山光輝先生の三国志の元ネタであると言えばある程度想像できると思いますが、あちらに比べ読者層の違い故か幾らか表現は難しめです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年11月16日
  • 日本人が描いたとは思えない傑作SF漫画
    じゃあ何人なら描けるのか?決まっている!ハセガワ=ユーイチ星人だ!
    もはやそれくらいしか言えない恐るべきストーリー漫画です。
    ストーリー面は最初こそ宇宙の冒険物と言った風情で似たようなスペースオペラはラノベやアニメ・漫画にも数多く存在します。
    話のスケールのデカさはドンドン膨らみますが、日本人でも話を広げるのが得意な作家さんは数多いし海外のSFなどにはこのレベルのストーリーは有るでしょう、しかし一番恐ろしいのはコレだけ凄まじい話を全10巻で『しっかりと』終わらせてしまう事です。
    こんな真似できる人はハッキリ言って手塚治虫氏か神が降りてる時の永井豪氏位でしょう。
    しかしそれだけがこの作品をハセガワ星人が描いた漫画、と言わしめる訳ではありません。
    恐るべきはデザイン面です!この作品多種多様な異星人・宇宙戦艦等が大量に出まくるのですが、どれもこれもかなり奇々怪々・奇妙奇天烈まさに宇宙に行ってこないと考え付かないような異生物感にあふれており、画力こそ現代の漫画家には劣るかもしれませんが、こんなに多種多様な異生物のデザインを考え付くなど一体どれだけとんでもない事か…
    ストーリー面の見事さに加えこのデザインの多様性は、まさにこの作品が日本人、いや地球人が描いたとは思えないレベルに達して居る事をまざまざと見せつけます。
    是非とも全巻購入をお勧めします。
    そして最後まで読んだ時、凄まじい感動と共に、ひょっとしたら物理書籍で買いたくなっちゃうかも知れませんが、見つけるのは難しいと思いますし、続編を読めば記録装置万歳!電子書籍で良いんだ!となるかもしれない事をお伝えしておきます。
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年06月19日
  • ネタバレあり
    うーん…面白いのだけど…
    まずこの作品、全16巻となっているのですが、ストーリーはブツ切りで終わっていています。
    おそらく掲載誌の休刊か打ち切りか、どういう事情かは分かりませんが本来そういう評価を落とすべき所が有るのですが、それ自体は評価を落とす事にはならないと断言できます。

    この作品は元大関で、飲む打つ買うの三拍子そろったダメな大人ですが相撲に関しては真剣な、達磨親方の部屋模様を描いた群像劇的な作品です。
    出てくるキャラクターも、ガリノッポやチビにエレベーターベテラン力士、才能は有っても人格に問題が有る奴、殻を破れないけど相撲が好きな奴、色々な登場人物が出てくるのですが、
    物語後半、才能こそ有る物の人格に問題の有る奴が中心に描かれるようになっていくのです。
    それ自体は面白いし、格闘技漫画のような本格的な相撲描写は読んでいて実にワクワクするのですが…
    そいつのライバルキャラとして出ていた力士を破って昇進を決めてから、作品がおかしくなっています。
    今まで作品で出ていた敵は、嫌な奴も居れば身長や体重と言った物まで、様々な物が登場していたのですが
    突如として祝宴に現れた新しいライバルキャラが…こう、何と言うか、暗黒相撲界からの使者とでも申しましょうか、それまで漫画的な誇張は有れどリアルの内に留まっていたこの作品が完全にトンデモ系の相撲漫画になってしまっているのです。
    ハッキリ言ってコレは失敗だったとしか思えません。
    達磨親方の間抜けな所等挿む余地も無くなり、作風から何から完全に一変してしまっています。
    キャラクターのインパクト自体は強いのですが、明らかに作品を壊してしまったキャラでしょう。
    ラストは新旧のライバルキャラ同士が立ち会う所でブツ切りで終わってしまっているのですが、勝敗は気にならないというか、新ライバルが滅茶苦茶すぎて旧ライバルが勝てる気もしないし、作品自体がおかしくなってしまっていて
    正直な所こんなキャラ出さないで、素直に祝宴でそのままめでたしめでたしで収めてた方がずっときれいにまとまっていたと思います。

    内容自体は相撲界や力士の悲喜交々を面白く描けていて15巻までは間違いなく相撲漫画の名作となっています。
    問題は本当にラスト付近の展開だけで、本当にどうしてこうなったという作品です。
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年06月14日
  • ネタバレあり
    異色の『手塚論』漫画
    所謂『手塚論』を語る漫画はどれも矢口高雄氏、藤子不二雄氏等、相当な大家であっても下から見上げて『巨星』とした作品が多いのですが
    この作品…同時代に居た一端の、『同年代の』人気漫画家の目線で手塚治虫を語るという手法で手塚治虫氏を語っているのです。
    いわばイチローの同期で毎年3割を討つ好打者がイチローを見てどう思うか?そんなテーマです。

    この漫画家、事有るごとに『実在した』と語られているのですが、よく読めばわかるのですが実は『同時に10本漫画連載しながら東映に通ってアニメ監修しつつ結婚する』と言う実在したのが疑わしい経歴の手塚治虫氏の方にかかって居る事が分かります。
    実際この漫画家は複数のモデルが居るが、最大のモデルはコージィ城倉氏自身であると語られており、手塚治虫氏の凄さを再確認するために最適なキャラクター造形になっていて、この様な『歴史に残らなかった人物で歴史を語る』のも手塚治虫氏自身が良く歴史漫画で使う作風ですが、コマ割りなどもかなり手塚的な(少なくともコージィ城倉的には見えない)コマ割りが見受けられるなど
    かなり入念な取材に裏打ちされた手塚治虫氏の『天才性』『異常性』『先進性』の再確認ができる作品です。

    勿論ただ手塚治虫氏だけを語っているわけではなく、同年代なせいで憧れるにはプライドが邪魔してしまい、真似をするには実力が足りない主人公のドラマも面白く読みごたえが有ります。

    連載が月一なので刊行ペースは遅い物の、手塚治虫氏が何故漫画の神様なのかはこれを読めば理解できる一冊です。
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年05月27日
  • 8ページで物語る道満劇場
    全て読み切り完結の8ページで構成されている短編集ですが、とにかく凄いです。
    一編一編で作風はSF、医療、ファンタジー、エログロ、童話、落語等やたらと作風が広く分かれており、まさに劇場で一日適当な映画を見てるような感覚です。
    僅か8ページでここまでの内容を描く手腕も相当ですが、どれも不思議な読後感を残す内容で、一編のページの短さと淡泊な画風は電子書籍との相性が非常に良いです。
    手塚治虫氏のブラック・ジャックや秋本治氏のこちら葛飾区亀有公園前派出所も全編読みきりですが、20ページ前後と8ページでは読みやすさ、中断しやすさが段違いで、電車通勤などのお供には極めて向いています。
    ページ当たりの値段は割高感も漂いますが、1冊に収録されているのは13話で話数だけで言えば他の漫画より多い位で、前述したように1話完結で幅広い物語なので読んでみれば割高感は全然感じません。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年04月09日
  • 勘違いしてはいけない
    この漫画真のヒロイン、そして萌えキャラは表紙のJKに非ず!
    主人公『四宮大和』とその親友『瀧本成樹』二名の男である!
    いや、妹キャラのまさきちゃんとか愛梨ちゃんとかJKやそれ以外の女キャラもエロくて可愛くて実に良いキャラしてるんですが、
    毎回毎回妹可愛さに馬鹿な真似をやる大和と、それに振り回される成樹の気苦労が実に笑えるんですよ。
    主人公の大和は一応男気も有って喧嘩に強くて純情なんですが、恋愛の対象が妹で、妹に対してパンチラ見ただけでバキバキに勃起する程性欲全開と言う笑えるお兄ちゃんなのですが、その妹可愛さに毎回巻き起こるハプニングに全力の空回りっぷりが実に萌えるのですよwww
    一応男らしい所も有るので結構モテモテなのですが、もうとんでもない妹ラブなので振って振って振りまくると言う、ラブコメ漫画の主人公として稀な一途っぷりです。
    そして親友の成樹君は一応普通の男なのですが、大和の親友なのが運の尽きw巻が進むごとにとんでもない目に有っていきますwww
    現在電子化されている3巻まで一気読みして同情する人も居るかもしれませんが…こんなもんは序章です!もう巻が進むごとにその報われなさと健気さと不幸っぷりが素晴らしすぎて、いつも主人公と一緒にいる事も手伝い、最早彼こそ真のヒロインであると断言せざるを得ませんwww
    一応ちょっとHなドタバタギャグコメディとして、十分エロくて笑えるドタバタしていし、他のキャラもエロかったり可愛かったりするのですが、メインの男キャラ二人の方が正直萌えますwww
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年03月12日
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