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【かくたす】さんのレビュー一覧

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1~25件/77件 を表示

  • 気楽に取り入れられるヨガ
    道具もいらず、気軽に取り入れられて、ポーズのイラストも見やすくてよかったです。
    この手の趣味の「リア充感」「セレブ感」による排他性(拗らせヲタクの僻み)もやたら難易度高いポーズもスピリチュアルな思想の押し付けもなく、日常生活の中で、ずぼらな私でもゆるく続けられています。
    ルーティン、習慣になってしまえばこっちのもの。
    寝起きの悪さや肩凝り症状などが少し軽減された気がします(個人の感想です)。
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    投稿日:2017年12月09日
  • 妻の本音
    イヤミス(いわゆる後味がとっても悪く、苦い、厭ないやあ~な読後感が残るミステリ?)です。
    下巻のどんでん返しは登場人物の資質と個性に頼り過ぎている気がしないでもないですが。
    不況で雇用情勢が悪化した当時の米国中南西部の閉塞感だったり、毒親問題だったり、結婚のいつかは愛は醒めちゃうけど問題だったり、妻の本音だったり、サイコパスだったり、マスコミの過熱報道や信じたいことしか信じない衆愚的な大衆の問題だったり、それらの「ホットな問題」がうまく全体を構成するピースとしてバランスよく収まってるので支持された作品なのかなあと。
    映画化されてるみたいだけど観る気になれませんでした。イヤミスとしては大成功。湊かなえ作品がお好きな方は合うのでは。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年12月09日
  • ロボット三原則のルーツ
    有名な「ロボット三原則」の確立はこの作品からという認識です。
    同じ作者による「鋼鉄都市」と並んで後続の作品に多大な影響を与えた金字塔のようなSF作品です。
    手塚治虫大先生の「鉄腕アトム」や「火の鳥」の未来編にも影響したのでは?ロビタだし。
    ロボット三原則に反するような事件が次々起こり、それを解決していくという短編小説連作になっていますので取っつきやすいと思います。
    ウィル・スミス主演映画、「アイ・ロボット」の原作でもあります。
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    投稿日:2017年11月28日
  • 期待を裏切らない
    やっぱり岩明作品だなあと。作画と上手く噛み合っている。
    安心してお勧めできる。
    闘う女子、戦国時代もの、岩明先生のファンの方は是非。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年11月28日
  • ネタバレあり
    可哀想な二人のK
    このレビュータイトルにピンときたそこのあなた!ブレードランナー2049を観て、Youtubeで前日譚の短編3本観て、岡田斗司夫氏と町山智洋氏のそれぞれのチャンネルで映画評を観たでしょう!
    …って私もなんですが。購買行動分かりやす。
    確かに町山氏がライブイベントで言及されたように2049のKも、こちらのKも、とても不遇でした…新型レプリカントとロボットという人外の二人の方が自分に誠実な人間に見える不思議。
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    投稿日:2017年11月26日
  • やっぱり面白い
    爆笑した後で農業について、真面目に考えたりしちゃう素晴らしい漫画。
    宗教ネタや本当に闇な部分は突っ込まないから安心して読めます。
    中途半端な田舎だからか、農業は逆に直接接点なかったのですが、北海道農業のリアル、大変興味深かったです。
    他社ですが、牛さんの別作品、銀の匙と合わせて読むとなお楽しい。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年11月26日
  • 笑いたいときの定番の一つ
    すっかり笑える漫画として定着浸透した感がありますが笑いたいときにはついつい手が伸びます。勝手にネタ切れを心配するこの頃。
    他の定番…他社作品で恐縮ですが岡田あーみん先生の「お父さんは心配症」とか。りぼん、なかよし世代ですから。
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    投稿日:2017年11月20日
  • やっぱり諸星ワールド。箱の中身は何だろな。
    あの諸星大二郎先生がこんなフ○ムのノベルゲームにありそうなサバイバル脱出ホラーを!という意外性に引かれて手に取りました。
    やっぱりそういう設定でも民俗学系の力を借りなくても十分諸星ワールドで面白かったです。
    パズルだけ後で解いて遊びました。ご考案、検証なさるのは大変だっただろうな~
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年11月20日
  • 何だかんだで名作と思う
    装丁も新たになっていて、ブレードランナー2049を観た後、読みたくなって買いました。
    ※2049は設定を踏襲したオリジナルストーリーです。この原作とその映画化版のその後の話というか。平行世界と考えても良い。三時間は疲れた中高年にはキツいかもしれませんが、個人的には映画の旧ブレードランナーの世界観や設定はかなり大事にしてくれていたと思います。様々な版がある中、ハリソン・フォード版は1個しか観てないけど。リスペクトやオマージュを随所に感じたました。分かりやすくはオープニングとか。
    まあ、リドリー・スコット監督なので…あとエンディングに続編作りたそうな匂いが微かにあったけど続編作ったら駄作になる悪寒。悪い意味でのハリウッド感が作品を比較的邪魔してなかったです。
    映画じゃなく書籍レビューでした。
    私がハードボイルドの空気の片鱗を初めて味わったり、ハード系SFにはまっていったきっかけってこの作品だった気がします。AIが話題のこの頃、アシモフやディックが再評価されていったら嬉しいな。
    思い出補正があるとニュートラルな評価が難しいです。人間に紛れ込んだレプリカントを追い詰めていく過程は推理小説的に読んでも面白い。再読しても思ったより古く感じなかったのは、作品の持つ力だと思います。
    英語版もスラスラ読めるような人になりたい。
    例えば単身赴任や一人暮らしでメンタル弱ってるときに読むと目から謎の汁が出るかも知れません(笑)
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    投稿日:2017年11月20日
  • 本音の最強口コミ雑誌
    女性だけではなく男性の方にも参考になる雑誌と思います。
    雑誌であるがゆえに、同じ製品比較記事でもメーカーからの広告料によって、そこの製品を褒める記事に傾いたり、イメージやブランド先行になる面は否めませんが、そこにNoを突きつけて密かに旋風を巻き起こしつつある雑誌だと思います。
    インテリア生活雑貨中心に、「実際に試して」とことん複数指標で比較したガチなモニター並みの記事が売りの雑誌です。
    シャンプーや洗剤柔軟剤の徹底比較も斬新でした。毎年恒例の企画で低評価だった製品が改善されたらそこも翌年ちゃんと紹介するのは良心的です。
    ・何か一つ買うにしても、そのジャンルの製品ほとんどすべてを実際に購入して比較するのは難しい…
    ・類似商品がある場合本当に良いのはどっち(例:○印とNトリと○KEAなど、値段、組み立て、強度、細部デザインまであらゆる点から比較)?
    ・店頭に行って実際に自分の目で見てじっくり選ぶのは理想だけど、そこまで時間もない…
    ・巷の口コミサイトや価格比較サイトも検討はしても決定打に欠けたりバイアスがかかっていたりする気がする…
    そんな悩み、ニーズに応えようとしている雑誌だと思います。これが全てではないでしょうがとても参考になります。
    創刊間もない、美容情報に特化したbeauty版も是非電子化していただきたいです。特に化粧品て春夏秋冬新製品が出て、種類がありすぎて迷いますよね。
    各社のリップクリーム11本比較とか、秋冬新作ファンデーション全部徹底比較するのは一般消費者には無理ですから。
    情報発信者の主観や、メーカー広告による縛りを完全に廃するのは業界構造的に難しいでしょうが、個人的に、超有名コスメ口コミサイト以上だと思っています。
    CMや綺麗な女優さんモデルさん、ブランドのイメージでなんとなく買った物が厳しい評価だと凹むこともありますが;
    広告のチカラって凄いんだなあと再認識しました。
    同じお金をかけるなら、自分が納得して購入するのが一番でしょう!
    化粧品でたまたま厳しい評価だったデパート系人気コスメの中には、単品評価に馴染まず、フルライン使いを前提にした製品もありますしそこは言及されています。どちらかというと結果的にドラッグストア系コスメ高評価傾向はあるものの(コンビニ系は物によりけり)、人気商品にも容赦ない分信頼感はあります。デパコスも良い物はちゃんと褒めてます。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年11月20日
  • 王道ファンタジー
    主人公最強無双設定(地道に修練は積んでいますが)と、出てくる女性キャラがほぼ主人公に心を奪われてしまうところを気にしなければ非常に上質な剣と魔法のファンタジーだと思います。原作小説も根強い人気があるようですね。
    ここまで来ると、一大英雄譚、叙事詩の域ですね。
    個人的にはアルスラーン戦記にもそう引けを取らないと思っているのですが。どちらかというと「まおゆう」が好きな方向き?
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    投稿日:2017年10月15日
  • 二面性
    この作者様が描く女性の二面性も、日常と紙一枚隔てて隣り合わせの非日常も好きです。
    ダンスインザヴァンパイアバンド→ソウルリキッドチェインバースときてこちらの作品にもたどりつきました。ヴァイオレンス、ホラー要素の強い他二作と比べてサスペンス重視ですね。
    ロリ要素が苦手な方もこちらは大丈夫なのでは(私は全部許容範囲でした)。分冊版も読みやすいですね。
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    投稿日:2017年10月15日
  • 劣等感の魅力
    天才俳優である兄にずっと強い劣等感を抱いてきた弟が、なぜか自分が幼少時既に死亡したことになっている平行世界で無名の存在から、同じ演技の世界で兄を超えようと足掻くわけですが。
    劣等感がある人の方が私は魅力を感じますね。やはり。
    「累」男性版なんて言ったら双方の作者に失礼かしら。兄も弟もなりきり、憑依型の演技者で、役になりきるための手段がいろいろぶっ飛んでて凄いです。ガラかめで言うところの努力の天才、亜弓さんタイプの人も出てきたら面白いなあ。どのキャラクターもかなり濃いので読み応えがあります。
    やたら優秀な兄弟姉妹や、毒親気味な親御さんをお持ちの方は共感しつつ身につまされるかも!?
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    投稿日:2017年10月15日
  • SF×不倫×ヒーロー
    SF、ヒーロー、不倫と三つの要素が両立する構成がすごいなあと。
    かわいい一途を通り越してガチでストーカー状態な主人公かのんさんなんですが、時々台詞が心に刺さる。
    「だって他人とか怖いじゃん」とか。「同じところをぐるぐる回ってるだけだし」とか。
    主人公、主人公の長年の思い人の先輩、先輩の奥さん、主人公の血の繋がらない弟、それぞれの心理描写が的確で無駄がなくて等身大で引き込まれます。
    好きな漫画家さんの一人が評価されていただけのことはあるなあと。
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    投稿日:2017年10月15日
  • ちゃんとSFしてる。
    近未来、謎の「蝶」という存在による高原から、ヒューマノイド「アダム」が地球を守るというお話です。
    題名や設定通り、鉄腕アトムや過去のSF名作へのリスペクトが随所に感じられます。アダムは人間的な心を持ち、作中で感情を獲得していきます。愛読書が村上春樹だったり、拾った子猫を飼ったりします。プルートゥは浦沢直樹さんリスペクトでもあるんだろうか?
    たびたび自己進化しながら襲撃してくる「蝶」が「新世紀エヴァンゲリオン」の「使徒」ぽかったり、「蝶」の襲来とそれを撃退できる唯一の存在「アダム」という構図自体に何やら裏がありそうなところ、絵柄がどことなくヴァンドデシネを感じさせたり、サスペンスシリアス系の海外映画やドラマっぽい雰囲気は、はまる人はすごくはまる作品かなと。
    作中、設定はかなり現実や近未来の研究、科学的エビデンスを尊重したつくりです。
    単行本おまけとして、SF要素であるとか、IT関係数学関係であるとか、その手の話のベースとなる知識をキャラクターが解説するコーナーや参考図書の紹介、おまけ漫画がついてます。お得。
    本編を読んだ後にそこだけ読み返しても楽しいです。
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    投稿日:2017年10月15日
  • 怪談の最高峰
    カズオ・イシグロ氏は英国本国では日本における小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)のような捉え方をされているというけれどどうなのか。(こう…なんか黄色人種として英国で苦労した日系移民であるはず!みたいなレッテル貼りたそうな扱いには違和感あり。お父上は海洋生物学者ではなく海洋学者さんだそうです。海流の流れ等々。不正確な情報を過去レビューに記載し深くお詫び申し上げます)。
    閑話休題。
    日本人の奥様に古く伝わる伝説伝承の類を語らせて八雲は創作に及んだそうですが。琵琶法師に語り継がれてきた数百年と洗礼を受けて残っているソースな訳で。しかも平家物語に壇ノ浦に、舞台設定は完璧。目が見えない琵琶の名手の芳一だからこそ成立する内容。日本人が大好きそうな起承転結も余韻も完璧。格調高い日本語の文章。
    本作は、怪談の最高峰だと思っています。子どもの時は鮫人の涙がルビーに変わる話が好きでしたが。
    ところで、平家の落ち武者の亡霊の祟りとされる、人の顔が甲羅に浮いたような人面ガニは、いわゆる人為的な突然変異を起こした結果の産物という話を知ったときは面白かったです。羽根に目玉のような模様がある蛾や蝶が天敵に避けられた結果生き残ったように、平家の祟りを恐れた漁師が人面ぽいカニばかりを捕れても海に逃がし続けた結果そういうカニばかり増えちゃったという例のお話です。
    しかし幽霊の正体みたりみたいな話ばかりではなく、あの壇ノ浦辺りの海には、現代でもいろいろいつわには事欠かないようで…(いたずらに心霊スポットや曰く付きの場所に近寄るのはお勧めできません)。
    「耳なし芳一」は、オチやあらすじをご存知の方は多いとは思いますが、日本が誇れる名文だと思うのです。
    古今東西の名作が0円で読めてしまう青空文庫は弱者の味方(本に、趣味に散財できる時点で強者との説あり)。
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    投稿日:2017年10月11日
  • 作品意図としてのマーケティング
    小説、漫画、アニメ、多極的に展開されている人気作品です。安易なスターシステムではなく、当初から、それぞれの作品展開のタイミングの計算や構成的意図を持って、出版社の壁さえ超えて複数同時展開をされていますが、それらが相互に過度に相殺しあうことなく、効果的に影響しあって進行している稀有な作品だなあと思いながら見ています。
    各登場人物のキャラとしての強さもさることながら、全貌を少しずつ明かしていくシナリオの進行手腕に唸りますね。
    ちなみに駄目な大人なのでSQは創刊から全部買ってます…ヴァンパイア物大好物なのでやや贔屓目あり。
    ※作品の真価は本来、完結時に定まるという考えなので、未完結作品は基本★四つつけますが五つでないことに深い意味はありません。隙あらば自分語りすみません…
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    投稿日:2017年10月10日
  • 能ブームは何故来ない?
    一人の若者が能楽師として様々な経験や恋や出会いと別れを通して成長して行く様を描いた傑作です。
    柔道ブーム、将棋ブーム、落語ブーム、競技かるたブーム、歌舞伎ブーム、等々…大変結構。
    お能もブームにならないかな~…
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    投稿日:2017年10月09日
  • 解せない。
    「カエルの楽園」がなくてこちらだけ販売されているのはやや不満です。
    百田氏に関しては、思想的に偏っていると色眼鏡で見てしまいがちですが、「海賊と呼ばれた男」は文句なしに傑作ですし、憲法9条改正反対の護憲派ほど、「カエルの楽園」は予断を捨てて一読はしてみること、自分の思想主張を客観的に見てみることも必要かなと思います。
    憲法改正には、衆参両院の総議員(※出席議員ではない)の3分の2以上の賛成による発議と、その後の国民投票における過半数以上の賛成が要件な訳ですが、国民投票まで辿り着く可能性は強まってきたなあと思っています。
    個人的には、少なくとも自衛隊法改正によって生命、身体、財産的危機にある在外邦人に対して自衛隊は旧法では「輸送」しかできなかった訳ですが警護救護含めて「安全確保措置」ができるようになったのは私は良かったと思っています。
    思想的には右寄りではないつもりですが、セルフディフェンシブフォースという概念の説明を国軍を持つ国の方にするのはなかなか難しくて理解を得にくかった経験はあります。
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    投稿日:2017年10月09日
  • 現状認識
    政権選択選挙も近いので日本の現状を信頼性のある統計予測、データに基づいて認識しておくことはとても大切だと思います。
    政局や、国難としては北の某国についての話題が中心となるのは致し方ないことですが、この「静かな有事」、少子化と超高齢社会への日本の進行は考えている以上にスピードが早く深刻な影響があるということです。
    あまりビジョンもなく刹那的に生きてきて、おそらく3人も子どもは持てないであろう人間なので偉そうなことは言えませんが、実現可能性は別として、単なる問題提起に終わらず、対策の提案に多くの紙幅を割いているのも評価できます。
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    投稿日:2017年10月09日
  • 元素使い
    ヴァンパイアものでありさえすればとりあえず食いつく習性を持っている私ですが、ヴァンパイアものでありつつ能力バトルというのがまた面白いですね。
    金属元素使い!ていうのがまた斬新ですね。何でしょうか、その場にあるもので戦闘を凌いでしまうMASTERキートン的な格好良さというか。コートや上着のポケットからいろいろ出てくるんじゃなくて、バトルフィールドにある自然物公物から何とかしちゃうという。元素的には何が最強なのかしら。相手ヴァンパイアだしなあ。
    私めは化け学の記憶は、元素記号表の暗記語呂合わせ的なものしかなく他はほぼ抜け落ちております…(例:アルカリ金属「エッチでリッチなかーちゃんがルビーをせしめてフランスに行った H Li Na K Rb Cs Fr 」)。それでも安心して読めます。伝承伝説としてのヴァンパイアや眷属の世界観と現代、化学、バトルのブレンド感が丁度良いです。
    連載雑誌本誌で連載途中から知った作品なので、これからじっくり集めようかなと。EDENもかなり好みだけどこれも好きです。
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    投稿日:2017年10月07日
  • ノーベル文学賞受賞おめでとうございます その二
    この作品の凄さは実際に読んで感じていただきたいので、まめちしき 的なことを書いておきます。
    著者のカズオ=イシグロ氏は、長崎でお生まれになり五歳まで生活された後、渡英されてそのままイギリス国籍を取得されたというのは報道の通りなわけですが。お父様は海洋生物学者さんなのですね。そして奥様はアイルランドの方です。
    日本でも蜷川幸雄氏による舞台化や、TBSでリメイクしたドラマも放送されましたが、映画版も素晴らしいです。三人を演じた俳優の皆が本当に素晴らしいです。アンドリュー=ガーフィールド氏のスパイダーマンを観た後にこの作品を観て、最初は彼だとすぐに気付かなかったくらい凄い演技でした。
    作品内容を表現しようと果敢に試みてみるならば、尊厳死や、人間による食物連鎖、世界の成り立ち などについて哲学的に非常に深く考えさせられます。かなり重い読後感ですので、ある意味少々人を選ぶかも知れません。登場人物たちの運命や選択はもちろんのこと、個人的に子どもたちの絵のエピソードが切なかったです。
    軽薄な言い方にはなってしまいますが、読了時には、ハンカチとティッシュを傍に置いておきましょう。この作品には心にパワーがあるときに、後で浮上できる余裕があるときに、じっくりと向かい合うことをおすすめします。
    これだけ揺り動かされた作品は、強いて他にあげるなら、私の場合は長編小説の方の「アルジャーノンに花束を」です。
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    投稿日:2017年10月05日
  • ノーベル文学賞受賞おめでとうございます
    映画を先に見たのです。
    「怪物」レクター博士の後にアンソニー=ホプキンス氏がこの作品の主役の執事役を演じたのが非常に印象的で、全く違う役柄を演じ分ける俳優の凄さを感じたのが印象的で原作にも手が伸びました。
    原作も大変素晴らしかったです。
    本当に過去を探す旅の風景も、執事時代の仕事の描写も情景が浮かび上がってくるようで、文章が美しいです。
    一つの時代の終わり、過去の秘めた恋やこうであればと夢想しても叶わなかった出来事への感傷、老いや人生への静かな諦念、うまく表現できませんが、それらが無駄のない文章と共に、心に染み込んでくるようでした。
    きっと六十代ぐらいになってから読んだらもっともっと作品世界に、主人公に感情移入してしまうんだろうなと思います。
    文体や舞台を無視すると、あくまで個人的にですが、読後感は浅田次郎氏の「鉄道員(ぽっぽや)」や藤沢周平氏の「海鳴り」が通じるところがあるようでした。前者は主に執事の忠誠心を貫くところや職業への誇り、後者はその秘めた恋についての連想です。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年10月05日
  • 果たして「ランド」は恐怖の未来像か、未来への希望か?
    序盤は、戦国時代あたり?(歴史音痴なので違っていたら失礼)の生活レベルの過疎の山の麓の村、典型的なムラ社会における双子姉妹の葛藤と成長物語かと思ったんですよ。
    双子の片割れは忌み子として山奥に捨てられるとか、典型的ですよね。
    もちろん、その舞台に置いても集団心理の暴走とか人間の差別意識とか排他性も問題提起されているんですが。
    少女らを中心とする視点と絵や村の生活の静謐さで、この山村自体について、世界観自体についてあまり疑問を感じることなく読み進んでしまいますが。どうもそれだけではなく、これはもっともっとスケールの大きな話らしい。
    村の四方を囲む四つ神様という存在の謎、なぜ、村の外、山の向こうには行ってはいけないのか。なぜ、夜外出してはいけないのか、なぜ四つ神様は生贄と引き替えに災いを遠ざけるのか。本当に神なのか?なぜすべての村人は、知命(何事もなく五十歳を迎えること)になると自動的に死んだことになり祝いと葬儀をして山の向こうに捧げられて放逐されるのか、彼らはその後どうなるのか。少女と共に、疑問を解き明かしながら読み進めていく体験がスリリング。
    少しずつ、少しずつ種明かしされて、世界観の全貌が見えはじめると戦慄します。
    この世界はそう遠くない未来の私達の社会かもしれない。
    天才柳沢教授の生活も好きだったんですが。巧いな~、て思いました。まだ五巻ですが、久しぶりに凄いものを読んでしまった。
    • 参考になった 5
    投稿日:2017年09月30日
  • ネタバレあり
    魔族は静かに暮らしたい
    3巻分無料立ち読みキャンペーン中でしたので読んでみました。最初はよくある勇者RPGパロディものかな?と思っていましたらなかなかどうして読まされました。結局既刊読破。
    魔王が勇者に倒され、次代の魔王を選出する魔族の大会にタイトルのヘルクという人間的、チート級の勇者と目される男がなぜか参加して来ることから物語は始まります。ヘルクは純粋朴訥な大男ですが、人間滅ぼそうなどと言いつつも恐るべき実力者であるのがわかってきます。ヘルクは魔族、魔族の帝国への脅威と看做されます。そこで、魔族帝国四天王の一翼であるヴァミリア(炎使い、可愛らしい少女の外見だがかなり戦闘レベル高い、若干ツンデレ)は、ヘルクの魔王選出大会の優勝を阻止し、彼の真意を探ろうとします。そうこうするうちに、魔族と人間の世界の歪み、二つの世界をものみ込もうとする大いなる陰謀と危機の存在が明らかになっていき、真実を探ろうとする中で、ヘルクとヴァミリアは協力共闘関係に…みたいな感じです。
    ファンタジーや異世界ものの宿命か、細かな設定や展開は割とどっかで見たことあるなあ?みたいな印象を受けるのは否めないのですが、ストーリーや世界観構築の美味さ、キャラの良さでそれが上手く抑えられているという印象です。
    割に、キャラクター達がワチャワチャしてたりほのぼのするようなギャグ成分も入っているのでシリアスパートとのバランスが良く安心して読めます。ぴういちゃんや聖獣可愛い。続きが楽しみです。人間も魔族も幸せになるといいな。
    世界の構築の秘密が意外とSF的なのも私には合っていました。
    最近、一番邪悪なのは人間の妄執みたいな作品ばかりに出会うのですが何なんでしょう…(レビュー関係ない)。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年07月28日