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青年漫画 新着


ドラゴン桜

三田 紀房

私が小学生のころは「漫画なんか読んでるとバカになる」と親に怒られていました。ところがそれを否定したのが当時の担任の先生。ストーリーを作るという事は、絵を描くという事は、ということを理路整然と語ってくれたものです。それから月日は流れました。そんな技術論について持ち出すまでもなく、いまや漫画を読めば賢くなるという時代になったようです。その最たるものがこの作品。なんたって「東大は簡単だ!!」と表紙に書いてあるもんね。落ちこぼれだらけの高校から、東大合格者100人!ってところはいかにも漫画チックですが、そのテクニックは、なるほど理にかなっている。実は簡単な問題が多い古典や漢文で点を稼げ、だとか、効率的に記憶できるから、記憶問題は寝る前にやれ、とか。高校生の時にこんな漫画があったら、といまさらながら思います。もし受験生がここを見ているなら、ラストスパートをかける前に読んでおくといいですよ。(2010/9/10)


蒼黒の餓狼 北斗の拳 レイ外伝

作画:猫井ヤスユキ 原案:武論尊 原哲夫

コミックバンチがなくなってしまった…。誌名を変えて再出発するにしても至極残念。北斗の拳外伝シリーズの構想など気に入っていたのですけどね。というわけでその中で一番のお気に入りを出してみました。おっぱい率が高いから…というわけではありませんよ。素直に色気のある絵も迫力ある絵も描けている完成度の高い作品として、そして北斗ファンの側からみても、レイのカッコよさを違和感なく表現してくれていると思うから、です。ケンシロウと出会う前のストーリーで、舞台はほぼアズガルドという色街限定。妹・アイリを探すことをいったん脇に置かなければならないほど重要な「義の星」の宿命である闘い、そして南斗水鳥拳伝承にまつわる過去が明らかにされています。むしろ”北斗”の男ではないことがよかったのでしょう。狂気を秘めつつ、優美で華麗、ともすれば女性的な著者なりのレイ像は、これならあり!と思わせてくれる説得力があります。(2010/9/10)