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日高トモキチpresents 架空世界WHO'S WHO 第十二回 半分になったマイホームで暮らす一家

小説の中に登場する様々な“名役者”を漫画家日高トモキチが紹介する、架空世界の紳士淑女録。たまに人類以外も紹介されるよ!

第十二回 半分になったマイホームで暮らす一家

藤原家(石川宗生「半分世界」)

同じ作者による第七回創元SF短編賞受賞作『吉田同名』の英題に”19329 Daisuke Yoshida”とある。

ある意味ネタバレというか、ほぼそれが全ての作品だ。一夜にして一万九千三百二十九人に増殖あるいは分裂してしまった一般人・吉田大輔氏を描いたこの短編で、石川宗生は衝撃のデビューを飾った。

その受賞第一作となったのが、この短編集のタイトルチューンでもある『半分世界』である。前作同様、一夜にして半分になってしまった家で暮らす一般家庭というすこぶる突飛な設定で始まる物語は、しかしやはり前作同様単なる出落ちでは終わらない。作者は藤原家の構成員四名の肖像をそれぞれ詳細に描き出しつつ、現象化した「半分世界」をフジワラーと呼ばれるウォッチャー達も含めて俯瞰してゆく。当方フジワラーって字面がどうもフジカラーに見えてしまうおっさんですけど。

いささかカビ臭い言い回しを許して貰うと、SFというのはつまるところセンス・オブ・ワンダーであって欲しい。最新の科学によるアプローチや理論の展開もかっこいいかもしれない(多分に理解できなくても、かっこいいんだろうなということは判る)が、一読こりゃワンダホーと唸らせる世界観に出会いたいのですよ、私たちは。SFを手にするとき。倒置法。そういう意味で、『吉田同名』『半分世界』はダイレクトに脳みそがピリピリするワンダー体験でした。お見事ざんす。

付け加えると、同梱の他の短編でも作者はまた全くベクトルの異なるワンダーなアプローチを見せておらるる。ご賞味あれ。

©日高トモキチ

絶賛発売中!

半分世界
半分世界
1667円(税別)

東京創元社担当者のここがオススメ

センス・オブ・ワンダーに唸らされる短編集

3年前、会社から帰宅途中の吉田大輔氏は、駅から自宅までの間で一瞬にして19329人となった――第7回創元SF短編賞作「吉田同名」ほか全4編を収録。突拍子もないアイデアからお話を加速・発展させていく語りの力に圧倒されること間違いなし。

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