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いねむり先生 (4)
  • 完結

一宮、松山、西宮…気の向くまま旅打ちに出るサブローに、「いねむり先生」は弥彦への二人旅を持ちかける。小説家としての道を絶ち、幻覚に怯えるサブローを理解し、手をさしのべようとする先生。自らもまた、同じ苦しみを抱えていた。出会うべくして出会った二人。だが、別れは突然に──!!伊集院静の自伝的長編小説を、魂の絵師・能條純一が渾身の漫画化。感動の完結編。

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『いねむり先生』は伊集院静の自伝的小説のコミカライズです。作画は麻雀劇画『哭きの竜』で知られる能條純一とあって、期待せずにはいられませんね。 当時、最も光彩を放っていた名女優である妻を失って、憤りと虚脱感が「酒とギャンブルにのめり込ませ」、「人間として失格者だった」と己を振り返らせる時期を書いた作品です。著者自らは「サブロー」の名で登場するのですが、サブローがどん底であえぐような時に漫画家クロさんに紹介されて出会ったのが、「いねむり先生」こと阿佐田哲也、またの名は色川武大です。初めての出会いから、いねむり先生は「同じ匂い」がすると言って競輪と麻雀に誘うわけですが、サブローが先生との出会いを重ねるごとに、次第に再生していく様子が描かれています。歳の離れたサブローを大切な友達として振舞う先生と、先生を自らの師のように接するサブローの物語は、不思議な優しさに満ちているようです。それは、麻雀や競輪を通じた付き合いにも関わらず、ギャンブル特有の尖った感情の起伏とは異なった、大人の流儀の世界なのかもしれません。続巻が楽しみでなりません。(2013/8/30)
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