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コスモス楽園記 (2)
  • 完結

南太平洋に浮かぶ絶海の孤島ロバス島。1950年代の核実験と植物細胞実験のせいで誰も近付かなくなった無人島に、二本脚で歩き、日本語をしゃべる猫達の町があった!そこで暮らす内、光介は自分の名前を聞いてドキッとする猫達がいることを知り、謎を解くまでは、この島から帰らないことを決める。光介を追ってやてきた真弓も加わり、冒険の日々が始まる!

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書籍の詳細
  • 書籍名: コスモス楽園記 (2)
  • 著者名: ますむら・ひろし
  • eBookJapan発売日: 2013年08月02日
  • 出版社: 扶桑社
  • 電子書籍のタイプ: 画像型
  • ページ数: 235ページ
  • 立読ページ数: 18ページ
  • ファイルサイズ: 36.7MB
  • 関連ジャンル: 青年マンガファンタジー個性派大自然動物
  • 対応デバイス: WindowsMaciPhoneiPadAndroidブラウザ楽読み

書店員のレビュー

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 月曜日の朝は、全国的に逃避したくなるようですね。勿論僕も、このまま会社とは逆の方向の電車に乗ってしまえ…なんてロマンチックなことを考えたりもしますが、環状線ではただ逆周りになるだけ。そんなみみっちいことではなくて、どこか遠くに、遥か遠くに逃散したいというのは、金持っていようが彼女がいようが、誰もが持つ願望ではないでしょうか。僕が想像するどこか遠くは『コスモス楽園記』のロバス島のイメージです。
 作者のますむらひろしといえば、ヨネザアドという物言う猫と人が共存する世界を描いた「アタゴオルシリーズ」が有名です。『コスモス楽園記』も等身大の猫がでてきますが、舞台は現代日本となっております。
 主人公は番組制作会社に勤める藤田光介という青年。「秘島探検シリーズ」という番組の下調べのため、無人島であるロバス島に単身向かった光介は、そこで二足歩行の猫による街を見つけてしまうのです。驚き戸惑う光介は、“マタタビドングリアンパン”という、島でご禁制のブツを楽しんでいた文太という猫に出会い、猫の社会に入りこんでいきます。ロバス島の掟で、人間社会にもどれなくなってしまった光介は、人と同じようだけど、どこか異なる猫たちの文化を目撃していきます。
 巨大迷路を抜けないと診てくれない「迷路医者」、すべてのオキアミの救済を祈る「オキアミ教」、ゴッホの絵画にでてくる建物そのままを設計するジプレッション氏など、人間の文化を下敷きにしながらも、猫達の文化は独自に発展しているのです。
 猫達がなぜ、このような文化を築くことになったのか、その創造主は誰なのかという問題に対して物語はハードに展開していきます。が、基本的に南国雰囲気なロバス島の和やかな日常が描かれています。
 椰子の木に囲まれた露天風呂に入りながら寿司を食べたり、谷川の水で沈んだ街の底にある、潜水具をつけて行く床屋、海に沈んだ幻の酒・ジョジマアルを飲む昼下がり…。現実には体験できないけれど、自分がそこにいるような気持ちにさせてくれる、そんな不思議な漫画なのです。もし、漫画の中に入れるのなら、僕は間違いなく『コスモス楽園記』を選びます。
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