水越武

協同組合 日本写真家ユニオン

800円 (税別)

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HIMALAYA(ヒマラヤ)の内容

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あるがままの自然を被写体として、地球と向き合って活動してきた写真家・水越武。穂高に始まった水越の山行きは、20年間に12回、ヒマラヤと日本を往復してつくりあげた『HIMALAYA』に結実しました。1995年講談社出版文化賞に輝いた『HIMALAYA』がそれから15年の年月を経て電子書籍版になって甦りました。79枚のモノクロ、銀塩写真から新たに編集された電子写真集。昨今のデジタル写真の、一見豊かなカラーの世界に見えながら、じつは平板で奥行きを感じさせない色調に慣れた目には、微妙な光と影がおりなすモノトーンの世界はかえって新鮮な驚きをもたらしてくれるようです。日曜日の昼下がり、iPadを手に、76枚のヒマラヤの世界を1ページ、1ページ、ゆっくり愉しませてもらいました。著者は、これらの写真を撮影するために、繰り返し繰り返しヒマラヤを旅し、頂きに立ってきました。ヒマラヤはいうまでもなく、ホテルに泊まったり、乗り物に頼って旅ができるところではありません。テント、食糧、燃料などすべて自分たちで携帯する必要があり、それをポーターに運んでもらうわけですが、そのポーターが逃げだすことさえあったというヒマラヤの山行き・撮影行です。4ヶ月の間、緑を目にすることなく、雪や氷の上に寝て、四つの高い峠と五つの大きな氷河を旅した――と著者も述懐しています。そうした積み重ねの結晶としての写真集。かつて賞を得た紙版は書店店頭からはすでに姿を消し、アマゾンのマーケットプレイスでは定価14、563円(税抜き)の本に25、000円という価格がついています。新たに編集された電子書籍版によって、価値ある出版物が再生された好例といえると思います。(2010/11/19)
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