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“文学少女”と月花を孕く水妖【ウンディーネ】

『悪い人にさらわれました。着替えと宿題を持って、今すぐ助けに来てください』―そんな文面で呼び出され、貴重な夏休みを姫倉の別荘で過ごす羽目になった心葉。“おやつ係”として呼ばれたはずが、麻貴の挑発に乗せられた遠子に引きずられ、昔屋敷で起こったという惨劇の謎解きをする羽目になり―!?不敵に微笑む麻貴の望みとは?自らの“想像”に心を揺らす“文学少女”の“秘密”とは―?

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(4.0)

投稿日:2015年04月20日

くっつきそうでくっつかないもどかしさがたまらない

軽い恋愛小説のようなよくあるボーイミーツガールのような、、、
と買う前は思ってました。しかし、確かにそういう要素は所々に見られますが中身はもっと重厚でした。
なんていうのかな、男女のすれ違いや葛藤、はたまた友情や人間関係の難しさが織り込まれたお話です。
でも重すぎることもなく、皆さんも経験がありそうな思春期特有の葛藤なんかを
様々な角度で描かれているようなイメージというところでしょうか。

そんな重いお話かと思いきや、それ以外の場面では笑えるところもたくさんあります。
特に遠子先輩と心葉の絡みは読んでいて痛快でした。
くっつきそうでくっつかないもどかしい関係だけれど、
お互い心の奥では信頼し合っている二人の関係がイライラしつつも
ホッコリと見てられるんですね。こういうの、なんかイイな。

一番の見所は後半部にある遠子先輩が心葉を慰めつつ問いかける言葉。
この一連の場面を読み終えたあとなんだかすごく心暖まる気持ちになりました。
舞台のシーンのクライマックスといい見所満載ですね。琴吹さんは次回に期待してます。
なんだか最終的にはくっつかない関係に思えて仕方がないですが・・・
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