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ヤング・ジャパン (2) 横浜と江戸

幕末に来日、横浜で「ジャパン・ヘラルド」をはじめ新聞事業を次々に手がけたイギリス人記者ブラックによる幕末・維新の記録。横浜と江戸を中心に、近代化への夜明けを迎えた若い日本を描く。第2巻は、1864年(元治元年)、馬関戦争のための英国軍の到着から、1868年(慶応4年)初頭、新政府樹立直後まで。

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司馬遼太郎は『坂の上の雲』を「明治維新を経て近代化の荒波がきて、まことに小さな国が開化期を迎えようとしている」という言葉で始めていますが、幕末に観光気分で来日して、その「小さき国」に魅了されて住みつくことになったイギリス人による記録が本書です。司馬遼太郎は「小さき国」といい、日本で新聞事業をおこした本書の著者J.R.ブラックは「ヤング・ジャパン」といっています。興味深い符合です。『ヤング・ジャパン』はペリー来航の翌年1854年(安政元年)に始まり、西郷隆盛が西南戦争に敗れる1877年(明治10年)までの日本を描いています。横浜居留地でジャーナリストとして活動したイギリス人の目にはどう映ったのか。治外法権の居留地で活動した英語新聞です。幕府の検閲も明治政府の干渉うけなかっただけに、当時の日本について客観的かつ詳しく報じられていて、徳川幕府が崩壊して明治新政府が樹立されていく激変の時代を知るうえで資料的な価値はたいへん高いといっていいでしょう。1880年(明治13年)に出版されてから後80年以上もの間翻訳されずにきたのが不思議な、東洋文庫ならではの一冊です。2巻、3巻とあわせて23年間の記録となっています。併せてお読みください。(2010/1/22)
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