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連合赤軍「あさま山荘」事件

動員された警察官のべ十二万人、集まった報道陣は六百人、負傷者二十七人、そして死者三人。テレビ中継の視聴率は、史上最高を記録。厳寒の軽井沢の山荘で、いったい何が起きているのか?人質、牟田泰子さんの生存は?警察官の発砲は許されるか?十日間にわたって繰り広げられた、戦後警察史上最悪の事件の一部始終を、水もおにぎりも瞬く間に凍るという現場で指揮をとった著者が、メモを基に克明に再現した臨場感あふれるノンフィクション。話題の映画化の原作。

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書店員のレビュー

1972年2月28日、長野県警・東京警視庁機動隊が「あさま山荘」に強行突入して立てこもっていた連合赤軍5人を逮捕、人質となっていた管理人の妻を無事救出した。本書は、後藤田正晴警察庁長官の特命をうけた佐々淳行警視正を中心に警察庁幕僚団が緊急編成されて現地に派遣されるところから始まります。最前線にあって陣頭指揮をとった佐々氏でなければ書けなかった内部ドキュメント、戦記物です。連合赤軍立てこもり犯からの銃撃が続き殉職者をだしながらも、それを乗り越えて人質救出、犯人検挙に向かう警察内部の葛藤、怒り、そして悲哀が率直に綴られています。当時、日本中が実況するテレビの前に釘付けとなった大事件でしたが、その知られざる内幕、テレビには映し出されなかった警察内部の詳細な動きがあますところなく明かされています。それから38年――いまは鳩山内閣の強面大臣として歯に衣着せぬ発言を繰り返す亀井静香・金融郵政担当相が、許可なく最前線の山荘に向かおうとして佐々警視正の誰何(すいか)を受ける場面があります(第七章 凱歌)。亀井大臣、当時は警察庁警視で幕僚団の一員。「何してる?」「はあ、後の捜査の参考に、ちょっと状況を・・・・・・」「君の今日の配置、ここじゃないだろ。早く出ろ」「佐々先輩、私は先輩を見損なっていました。才気走った“口舌の徒”だと思うとりました。だが、なかなかやるもんですなぁ」佐々氏は〈同じ東大出のキャリアにもとんでもない後輩がいたもんである〉と書き留めているが、持ち場お構いなしにどこへでも首を突っ込む亀井大臣の変わらぬ姿。人にはそれぞれの歴史があるんだ、と改めて思います。(2010/2/26)
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