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ファンタスティック12(ダズン) (4) 民族博覧会
  • 完結

18‐19世紀の人類誌において、〈異民族〉とは西洋人を頂点とする人種的進化の各発展段階を暗示するモデルであった。各民族は記号として、地域環境とセットになって描写されているのである。この時代の人類学図版には、われわれの無意識に蓄積されている異人種・異文化の通俗イメージの源泉が秘められている。【脳内パノラマとしての図像を探検する・ファンタスティック12の第4巻】

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電子書籍として先日蘇った『世界大博物図鑑』という膨大な資料を一人で作り上げた荒俣宏氏。その氏が自身のコレクションを編集した「脳内パノラマとしての図像を探検する『ファンタスティック12』」。僕のおすすめは第4巻『民族博覧会』。

冒頭にはこうあります。「わたしたちがなぜ異民族に関心をもつか、といえば、それは、文化的にも民族的にも遠く離れた人々との対面がもたらす<新たな啓示>を期待するからにちがいない。」。これはどれだけ時代が変わってもなくなることのない「新奇なるもの」への憧れという人の本能なんじゃないでしょうか。16世紀~17世紀、まだほとんどの人が異文化圏を知らない西欧で、名前も知らないような異民族文化をなんとか紹介しようとした図像の数々。特徴をしっかり伝えようという思いや異文化へのとまどいなどに思いを馳せながら見ていると本当に飽きません。当時の西欧人の<新たな啓示>への欲求を強く感じることでしょう。これらの出典元は300年前の旅行(冒険?)ガイドブックのようなものだったのかもしれませんね。
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