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拝領妻始末

会津藩主松平正容の愛妾お市の方は男子を生んだが、藩主の気まぐれから家臣笹原与五郎の妻として生きる。夫や舅にいたわられる幸せな一時の後、突如再び藩に戻された。彼女の生んだ子がお世継ぎとなったのだ。藩命に屈すべきかどうか。与五郎は父と共に決心をした……。武家社会の非合理を峻烈に描く名作短編集。映画『切腹』の原作「異聞浪人記」を含む8編。

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表題作の「拝領妻始末」は武家社会の裏面、封建制の酷薄さを描く名短編。かつて三船敏郎主演で映画化され、ヴェネツイア国際映画祭で国際映画評論家連盟賞に輝いた、玄人受けする作品です。物語の舞台は、会津藩。藩主の寵愛を受け、男子を産んだお市の方が暇を出され、藩士・笹原与五郎の妻としてお下げわたしになった。「拝領妻」を固辞する笹原家を上意の名のもとに屈服させた結果です。それでも与五郎のおいちへの信頼は厚く、いちも藩主との子を忘れるという覚悟と献身でこたえます。そして一年半の時がたち、娘をさずかった二人に、世子の急死の報が届く。いちの生んだ容貞が世子となった。そして、このことが与五郎といち、笹原家の運命を大きく狂わせていきます……。藩主の命をうけた重役たちは、あの手この手でいちを奥へ戻そうと画策するが、与五郎といちはそれを拒み続け、父の伊三郎も二人を後押しする。取りつぶしの脅しのなかで、孤立する三人。何が彼らを待ち受けているのか。封建社会の「主命」の理不尽さ、非人間性をえぐり出す、滝口康彦の時代小説の傑作の一つです。滝口康彦は直木賞に6回ノミネートされていながら、ついに受賞することはなかったのですが、武家社会、とくに下級武士の無惨を描かせたら並ぶものはないとまで高い評価を得ていた書き手です。本書は表題作のほか、7編を収録。いずれも心震える秀作です。(2011/2/25)
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