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異説 剣豪伝奇 武蔵伝 (2)

江戸へ向かう旅の途中、箱根の関で足止めを食らった「宮本武蔵」一行。柳生羅刹衆の執拗な追撃をくぐり抜け、なんとか関所を突破するも、江戸で出会ったのはあの佐々木小次郎だった。南光坊天海の屋敷に現れた本物の宮本武蔵と対峙する「宮本武蔵」一行を待ち受ける運命とは?そして南光坊天海の正体とその陰謀の目的とは?怒涛のクライマックスを迎える驚愕の完結編!!

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匿名希望

(5.0)

投稿日:2015年12月23日

宮本武蔵とはなんなのか ネタバレあり

タイトル通りに宮本武蔵とは?というテーマを下にした異能チャンバラバトルが展開された作品。
作者の諸作を読んだ方々にはいつもどおりのぶっ飛んだ展開……は比較的抑え気味で物語はすすんでいく。
宮本武蔵を御前試合に召喚する御触書が全国津々浦々に掲示され、自称宮本武蔵らが江戸に向かって集まろうとする。
それを遮る幕府裏方との宮本武蔵集団の死闘が前編で繰り広げられ、様々な宮本武蔵の強さ弱さ野心野望目的が織り込まれていく。
といっても上下二巻程度なのでちょこちょこつまむ程度だったり、難関の消費に使われていくだけだ。
だがそこに、そこに上っ面の野心に隠れた「宮本武蔵」の姿があるのかもしれない。
最強になりたい、最高になりたい、幕府の剣指南役になりたい……。
終盤、作者の凄まじい広がりを見せる諸作とは違い物語はとても綺麗に、華麗にシメられる。
一抹の寂寥感を抱くと共に、人が皆抱く青雲の志の爽やかさを感じ取れるだろう。
戦国忍法秘録 五右衛門が急逝のため遺作となってしまったのがつくづく惜しまれる石川賢の才能を感じさせる作品だ。
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