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退屈しのぎの博学知識塾 1

合格祈願はなぜ絵馬か?稲妻がジグザグに走るのは?風呂の30度はぬるく、気温の30度が暑いわけは?…知ってるようで知らない身近な物事の謎を解き明かす。もの知り博士になれる愉快本!

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【博学知識1】開店前の料理店の店先。掃き清められ、打ち水がしてあって、じつにすがすがしい。そして、夕闇の中に白く浮き上がっている盛り塩。これはいったいなんのためにあるのか? 【博学知識2】日本ではおめでたいときに「万歳」を三唱しますが、この習慣はいつ始まったか? 【博学知識3】ひな祭りのときに菱餅を食べ、赤飯にハマグリのお吸い物を用意します。ひな祭りは女性の祭り。そのひな祭りに菱餅、ハマグリというのはどうしてか? 【博学知識4】 映画館の暗がりにポッと灯っている非常口の標識。この標識に2種類あることに気がついていましたか。白地に緑の文字と、反対に緑地に白抜き文字の2種類ですが、それぞれの意味、違いとは? 以上は正月休みに好きな赤ワイン片手にiPadで『退屈しのぎの博学知識塾 1』を読んでいて、答えがわからずメモしておいた知識の一部、特に気になった項目です。この本、168ものクエスチョンが「1時間目」から「7時間目」までの7つに分けて並んでいるスタイルで、どこから読んでも、また気になるクエスチョンを拾い読みしていってもオーケーの自在さが特長です。書名の「退屈しのぎ」は言い得て妙というか、肩をはらない本のイメージを強調しつつも、流行(はやり)の「雑学」とせずに「博学」と胸をはっているところに、著者や編集者の意気込みを感じます。とまれ、上掲の気になるクエスチョン、そんなことはとっくに知っている、わかっているという読者もいらっしゃるだろうとは思いますが、同書からアンサーを引用してみましょう。まず1番目のQ(料理店の店先の盛り塩の由来)についてです。〈店先のすがすがしさにダマされて、つい清めの塩ではないかと思ってしまう。相撲の土俵にまかれる塩からの連想だ。ところがどっこい、みかけの清らかさに反して、そこには商売人のしたたかな下心がこめられているのだ。昔の中国の皇帝は、後宮に妃を三〇〇〇人囲い、牛車で夜ごとその住まいを訪問していたが、いかに精力絶倫でも、三〇〇〇人にまんべんなくとはいかない。まあ三〇〇〇人はおおげさとしても、妃の側からすれば競争率が激しいので、よほどのことがなければ通ってはもらえない。そこで、頭のいい妃が家の前に盛り塩をしたという。すると計画通り牛車がとまり、その夜は寵愛(ちょうあい)を受けることができた。その秘密は、ウシの大好物が塩だったから。草食動物は、塩分をつねにとらなくてはならないから、塩には目がない。目の前に盛られたら、ウシはテコでも動かない。その習性を知っていたこの妃は、盛り塩で牛車を釘づけにしたというわけだ。この話から、きてほしい人を招きよせるおまじないとして軒先に塩を盛るようになったわけだが、商売人にとって、きてほしい人とはお客さんだから、これが転じて客よせのまじないとなったのである〉じつは私も「清めの塩」と思い込んでいました。それが「客よせのまじない」とは。そもそもウシが塩に目がない――目からウロコとはこのことです。もう一つ、正解をみてみましょう。3番目のQ【博学知識3】の「ひな祭りにつきものの菱餅とハマグリ」についてです。〈菱餅は、前出の樋口清之先生(引用者注:歴史学者)によると、ズバリ、女性器をかたどったものだという。その原型は、宮中の正月行事の席に出される「お菱はなびら」という餅。小豆をまぜた餅米でつくったこの菱形のピンク色の餅は、中心部にゴボウが配置され、そのまわりを白い餅で囲んである。みれば、それとすぐわかるそうだ。女性器を月経の血でけがれたものとする見方があるいっぽう、もっと古い原始信仰では生命力と邪気ばらいの象徴としてあがめ、その霊力にあやかろうとする考えがあった。そうした伝統を引いたのが菱餅であり、そこには女性の生命力を祝う素直な気持ちが表されている。では、赤飯とハマグリはどうか。赤飯は祝いのしるしだからいいとして、ハマグリの意味だが、これはその二枚の貝殻がほかのものとは絶対にあわないことから、貞操堅固の象徴としてとり入れられたらしい。江戸時代には、嫁入り道具に貝桶(かいおけ)というハマグリの貝殻を入れる桶があったが、これもそうした意味からだった。つまり、こちらは女性の生命力の象徴としてではなく、封建倫理の名残(なごり)がそのまま引き継がれたものである〉Q2の「万歳三唱の由来」、Q4の2種類ある「非常口」の意味するところについては、1時間から2時間の「退屈しのぎ」にはうってつけの本書をどうぞひもといてみてください。(2013/1/18)
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