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激突 (下)

将軍・家光の溺愛する徳松派に捕らわれた竹千代は、豪剣士・石河刑部ら七人の竹千代警護団の活躍により救出されるが、幕閣随一の剣豪・伊庭庄左衛門率いる伊庭軍団の執拗な追跡に、一人また一人と警護団が凶刃に倒れていく。追い詰められた石河刑部たちは、背水の陣にて伊庭軍団に戦いを挑むのだが……。

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書店員のレビュー

『激突』は、不朽の名作時代劇『子連れ狼』を生んだ小池一夫と小島剛夕のゴールデンコンビによる作品。端的なタイトルですが、徳川家三代将軍である家光の後継者をめぐって、両陣営の迫真の対決を描いた物語です。とはいえ、肝心の四代将軍候補は、まだ幼少の竹千代と徳松。筋からいえば、嫡男の竹千代が将軍後継者になるべきなのですが、それを阻む陰謀が渦巻き、その黒幕が当の幕府つまり実父の家光なのです。竹千代を護る堀田家と凄腕浪人の刑部VS幕府というのが激突の構図なのですが、どう考えても幕府有利、というかもはやアリと巨像の対決規模です。当然ながら堀田家側は、全員討ち死に覚悟で竹千代を擁護します。それにしても、実父がわが子を「始末」しようと企て、他人がわが命に代えてそれを護ろうとするのですから、妙な話です。まさに「理不尽なり!!」なのです。物語の結末には、この理不尽の答えがきちんと用意されています。時代劇の醍醐味が凝縮された物語です。(2012/11/13)
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