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緋が走る (8)
  • 完結

美食家・今魯山人(いま・ろさんじん)の“赤”をテーマにした食の器勝負に参加する松本美咲(まつもと・みさき)は、無名異焼の“赤”に目をつけて無名異焼職人・千蔵(せんぞう)の元で修業に明け暮れる。そして無名異焼の“赤”の秘密の迫りつつあった美咲は、千蔵から無名異焼は食の器には向かないと諭されるのが、さまざまなアイデアで食の器としての無名異焼に挑戦していき……!?

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「朱よりも赤く、炎より深い――」それが、緋色です。陶芸の世界では、その緋色を出すことは至難の業であって、名工たちの見果てぬ夢なのです。これは『緋が走る』(原作:ジョー指月 漫画:あおきてつお)の序文からの受け売りですが、この作品は陶芸の町である萩を舞台に、緋色の器を目指す女性陶芸家の物語なのです。急死した陶芸家の父の遺志を継いだ美咲(みさき)が、陶芸の世界へ入るのですが、それは厳しく果てのない道のりで、それだけに人生をかけるやりがいもあるようです。原作者の綿密な取材の裏打ちと陶芸に対しての熱い思いが伝わってくるようです。それは、萩城の通称を表すユニークなペンネームにも込められているのかもしれません。緋色を作り出すような窯の炎のように胸を熱くさせられる作品なのです。(2013/1/8)
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