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緋が走る (7)
  • 完結

丹波赤土部勝負の決勝で危険な窯焚き“火の道”で作品を焼いた松本美咲(まつもと・みさき)は、それが失敗に終わった事でリタイヤを決意するが、色見窯を片付けた時にあるものを見て再挑戦へと奮起する。そして最終審査で、桜島山陶幹(さくらじまやま・とうかん)の赤土部色に迫る大甕、美咲の赤土部色とは若干異なる発色の花器が並べられ、審査員の西野(にしの)は美咲の作品に気になる点を見つけて……!?

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書店員のレビュー

「朱よりも赤く、炎より深い――」それが、緋色です。陶芸の世界では、その緋色を出すことは至難の業であって、名工たちの見果てぬ夢なのです。これは『緋が走る』(原作:ジョー指月 漫画:あおきてつお)の序文からの受け売りですが、この作品は陶芸の町である萩を舞台に、緋色の器を目指す女性陶芸家の物語なのです。急死した陶芸家の父の遺志を継いだ美咲(みさき)が、陶芸の世界へ入るのですが、それは厳しく果てのない道のりで、それだけに人生をかけるやりがいもあるようです。原作者の綿密な取材の裏打ちと陶芸に対しての熱い思いが伝わってくるようです。それは、萩城の通称を表すユニークなペンネームにも込められているのかもしれません。緋色を作り出すような窯の炎のように胸を熱くさせられる作品なのです。(2013/1/8)
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